アレルギー性鼻炎と鼻かぜ

image001スギ、ヒノキの花粉が飛散する季節がやって来ました。
花粉によるアレルギー性鼻炎の方にとってつらい日々が始まります。
一方で、この時期はかぜをひくことも多く、とくに鼻かぜの症状は、アレルギー性鼻炎の症状と似ているので間違いやすいものです。
そこで、今回はアレルギー性鼻炎と鼻かぜについてお話をしていきましょう。

アレルギー性鼻炎

◆タイプと原因

一年中起こるもの(通年性アレルギー性鼻炎)と、季節的に起こるもの(季節性アレルギー性鼻炎)とがあります。

通年性アレルギー性鼻炎

ハウスダスト(家庭内の塵)、ダニ、真菌類などが原因で起こるものです。

季節性アレルギー性鼻炎

春のスギ、ヒノキなどの樹木花粉、春から夏のカモガヤなどのイネ科花粉、夏から秋のブタクサ、ヨモギなどの雑草花粉が原因となります。
この季節、鼻かぜとの区別で問題となるのが、この季節性アレルギー性鼻炎なのです。

◆症状

くしゃみ、鼻みず、鼻づまりが三大症状です。また、花粉が原因の場合は眼のかゆみを訴えることもあります。

◆実態

image002アレルギー性鼻炎は1960年の前半から始まった慢性副鼻腔炎の減少、軽症化と逆比例して1965年後半から増加し始め、1970年に入り数倍に急増し、なお増加を続けています。
最近ではスギ花粉症が有名ですが、ハウスダストによるアレルギー性鼻炎は都市で増加しています。
また、年齢層別鼻アレルギー有病率を見ますと、通年性アレルギー性鼻炎は若年層に、スギなどの花粉による季節性アレルギー性鼻炎は中年層に多い結果が出ています。

 

鼻かぜ(急性鼻炎)

◆原因は

アレルギー性鼻炎と鼻かぜかぜの一種でくしゃみ、鼻みず、鼻づまりといった鼻の症状だけを訴えますので、急性鼻炎とも呼ばれます。この鼻かぜの原因は、ウイルスやマイコプラズマや連鎖球菌などの病原微生物のほか、急な温度や湿度の変化を受け、身体を冷やしたりすると起こります。しかし、原因のほとんどがウイルスの感染によるものと言われています。

◆鼻かぜの症状

鼻や咽の粘膜の乾燥感、異常感などで始まり、くしゃみや大量の鼻水が出ます。そして、最初水のようだった鼻みずが、粘性の鼻みずになり、この鼻みずが鼻づまりを起こします。

◆“季節性アレルギー性鼻炎”と“鼻かぜ”の見分け方

くしゃみ、鼻みず、鼻づまりといった症状は共通していますが、それぞれの症状を確認していくと、いくつかの違いがあり、これが季節性アレルギー性鼻炎と鼻かぜを見分ける一つの目安になります。

  季節性アレルギー性鼻炎 かぜ
長さ 花粉が飛散している時期はずっと。 1~2週間
くしゃみ 連続してくしゃみが出る。7~8回以上。 続いても3~4回。
鼻みず 透明でサラサラ。水様性の鼻水。 初めはサラサラしているが、次第に粘性になり、黄色くなってくる。
熱・痛み 基本的になし。症状がひどくなっても微熱程度。 発熱や咽の痛みを伴うことが多い。
目のかゆみ 目のかゆみ、充血、なみだ等を伴うことが多い。 かゆみはない。
時期 毎年同じ時期・季節に症状が出る。 時期・季節に関係なし。

漢方では

(1)アレルギー性鼻炎・鼻かぜには麻黄剤

漢方では「異病同治(いびょうどうち)」と言って、違う病気でも身体の状態・体質などによって同じ漢方処方が使用されます。
特に、アレルギー性鼻炎や鼻かぜは鼻という体表に起こる病気ですので、“麻黄”という生薬が配合された漢方処方(麻黄剤)を使用することが多いものです。中でも「葛根湯」や「小青竜湯」などの処方がよく使用されています。

(2)鼻の病気と陰陽五行説

漢方では、陰陽五行説(※)という考え方に基づいて、鼻の病気の時には胃腸を大切にする考え方があります。
つまり、アレルギー性鼻炎や鼻かぜの改善には、胃腸に負担をかけないことが大切といえるわけです。
ところが、鼻の病気に使用される麻黄という生薬にはエフェドリンという成分が含まれています。
このエフェドリンは交感神経を興奮させる働きがありますので、心臓の働きを亢進させたり、血圧を上げたり、胃腸の働きを抑制したりします。
そのため、麻黄配合の葛根湯や小青竜湯などは、現代人に多い心臓や胃腸の弱いタイプには負担になることがあるのです。

-(※) 陰陽五行説
陰陽五行説この考えは、自然界に5つの元素(木、火、土、金、水)があり、この5つの元素が互いに助け合ったり、邪魔し合ったりしてバランスを取っているという考えです。
この考えは自然界で生きて行くうえでも非常に役立つことから、各元素に体内の臓器などを当てはめ、病気などの改善に利用しようとしたわけです。
そして、病気を改善するには「虚する時はその母を補せ」という方法を取ります。
アレルギー性鼻炎や鼻かぜは「」の病気ですから、「」に属する臓器の病気になりますので、「」の母親にあたる「」の働きを補う(良くする)ようにします。
この「」に属する臓器は「脾・胃」で、これは現在の“胃腸”にあたります。

ホノミ漢方では

胃腸の働きを損なわないようにしながら、漢方の考えを活かし、アレルギー性鼻炎や鼻かぜの原因・症状を踏まえた対策を取ります。
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