夏の皮膚病

梅雨も徐々に終わりが近づき、いよいよ夏本番の季節がやってきました!
これからの季節は、海に!山に!と、楽しいレジャーを満喫できる季節ですが、同時に皮膚の症状を崩してしまいやすい季節でもあります。
今回は、夏場に気をつけたい皮膚病、「あせも」と「水虫」について紹介しましょう。

小児に多い…「あせも」

夏の暑さとは切っても切れないのが「汗」と「あせも」。
汗は、皮膚にあるエクリン汗腺という出口から分泌され、蒸発する時に皮膚の熱を奪うことで体温の上昇を防ぐ働きをしています。
しかし、汗をかいたまま放っておくと…

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汗腺は、大人も子供も同じ数だけ存在しています。
そのため身体の小さな子供では汗腺が密集しており、また大人よりも汗をかきやすいため、あせもを起こしやすくなります。
あせものできやすい場所は、頭、額、首、ひじの内側、脚の付け根やお尻、膝の裏側など。
赤ちゃんの場合には、おむつで覆われている場所も注意が必要です。

あせもといえども放っておくと、とびひなど細菌感染の原因となってしまうため、早い段階からの対策をとることが大切になります。

湿度と温度が引き金に…「水虫」

5人に1人が悩まされているとも言われる水虫は、真菌の一種の白癬菌が、「角質層」(皮膚の一番外側の層)に感染して起こる病気です。
では、白癬菌はどのようにして角質層に入り込むのでしょうか?

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このため、高温・多湿となる梅雨~夏場の季節は、水虫を発症・悪化させやすい季節なのです!
水虫は放置しておくと、白癬菌が角質層の深部にまで侵入し、治療が難しくなってしまうので、早期から対策を講じることが重要です。

ホノミ漢方の対策法は…?

image003「あせも」改善のお薬としてはホノザルベを、
「水虫」改善のお薬としてはアンカビンmic(ミック)
それぞれご用意しております!

 ホノザルベホノザルベは、痒み止めの成分が効果的に働くだけでなく、牡蛎(ボレイ)末配合のため使用後サラサラとした肌触りになり、あせもが辛い患部に使うと良い使用感を与えるお薬です。

アンカビンmic水虫・たむし用薬であるアンカビンmic(ミック) は、白癬菌を退治する抗菌成分に加え、紫根(シコン)などの皮膚新生を促す生薬成分が配合されている点が特長的なお薬です。

これらのお薬は、体質や病状を考えて正しく使用することが大切です。
使用に際しては、ホノミ漢方会会員の薬局・薬店の先生方とよくご相談いただき、医薬品に添付してある「使用上の注意」をよく読んでお使いください。

生活習慣で気をつけること

あせもや水虫の予防・改善には、次のようなことに気をつけると効果的です。

あせもの養生法

肌は清潔に!

夏の皮膚病1あせもの予防・改善・悪化防止には、何より肌を清潔に保つことが一番大切!
衣服や肌着は通気性が良く、吸湿性の高いものを選びましょう。
また、汗をかいたらそのままにせず、こまめに拭き取ったり、着替えたりすることが重要です。
汗を拭くときには、お湯でぬらしたタオルを使うと、汗腺が開いて汚れが落ちやすくなります。

湯船よりもシャワーで汗を流す。 

image005湯船で温まるとかえって汗が出てしまい、あせもが悪化することがあります。
シャワーで汗を流し、せっけんを使ってきちんと身体を洗う様にしましょう!
身体が充分に乾いてから衣服を着るようにしましょう。

爪は短く。手指は良く洗う。

image006皮膚をかきむしって傷つけないように、爪は短く切っておきましょう。
また、患部からの細菌感染を防ぐためにも、手指は良く洗い、清潔を保つよう心掛けましょう。

水虫の養生法

1日1回、必ず洗う 

image007付着した白癬菌が角質層に侵入するまで、最短でも36時間程度かかるといわれています。そのため、1日1回は必ずお風呂に入り、足を良く洗うことが水虫改善の基本になります。
特に指の付け根の部分は白癬菌が自然には落ちにくい場所であるため、丁寧に洗うようにしましょう。

靴の履き方の工夫と手入れ

足が長時間蒸れた状態にならないよう、靴の履き方と手入れに注意しましょう。
具体的には、次のようなことに注意すると良いでしょう。

  • 靴の工夫 …職場ではサンダルに履きかえたり、靴を脱ぐ時間を作るようにしましょう。
  • 靴の手入れ …毎日靴をかえ、履かない靴は日に干して乾かすようにしましょう。
  • 中敷の工夫 …除湿効果のある中敷を使うことも有効です。
  • 靴下の工夫 …木綿や麻など、蒸れにくい素材の靴下を選ぶと良いでしょう。
外用薬を使用する際の注意 

夏の皮膚病2外用薬を使用する場合は、痒いところだけでなく、周囲の指など広範囲に塗布することが大切。白癬菌が他のところにもついているかもしれないからです。
外用薬を使用するのは、薬が吸収されやすいお風呂上りが良いでしょう。
また、外用薬を使用して数週間程度で痒みが治まることもありますが、油断は禁物。表面の白癬菌は死んでも、角質の奥にはまだ菌が潜んでいることも多いのです。
症状が治まっても、数ヶ月間は外用薬を使用することが大切です。