COPD(慢性閉塞性肺疾患)

近頃、テレビのコマーシャルなどでも取り上げられている「COPD」…
話題にはなっているものの、ローマ字表記で「いったいどのような病気なのだろう?」と思っている方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回はこの「COPD」について、お話しすることにしましょう。

COPDとは?

COPDとは?COPDとは一つの病気ではなく、「慢性気管支炎」や「肺気腫」など、気管支や肺(肺胞)に炎症が起き、慢性的に気道が狭くなってしまう病気の総称です。
このCOPDでは、次のような症状が現れます。

咳・痰

痰を伴った咳が出ます。
風邪の場合は、3~4日すれば症状が軽くなってきますが、COPDの場合には、咳や痰が長期間続き、なかなか治まりません。 

咳・痰が出る仕組み

空気の通り道である「気管支」に慢性的な炎症が起きると、 気管支の壁がはがれたり壊れたりして痰が大量に出ます。
そして、その痰を外に出そうとして咳が出るのです。

息切れ

COPDの初期の場合は、階段や坂道を上ったときに息切れを感じる程度で、「年のせいかな?」と思う人も少なくないようです。
しかし、進行すると、日常生活で少し身体を動かすだけでも息切れを起こすようになって、呼吸がしづらくなります。

=息切れが起こる仕組み=息切れが起こる仕組み

気管支の末端には「肺胞」という小さな球形の袋がブドウの房のようについていて、酸素と二酸化炭素の交換が行われています。
この肺胞が炎症を起こして壊れると、小さな袋同士がつながって 大きくなり、弾力性も失われてしまうため、呼吸が十分にできず、息切れを起こします。

COPDの原因は?

COPDの原因は?COPDの原因の90%以上は「喫煙」です。また、たばこを吸わなくても、誰かが吸っているたばこの煙を吸い込む “受動喫煙”が原因となる可能性もあると言われています。 

他に、仕事などでチリやホコリ、化学物質を長期間吸うような場合に、 COPDを起こすことがあります。

COPDの治療法は?

COPDの原因の90%以上は「喫煙」であり、COPDの治療において重要になるのは、「禁煙」です。
肺の機能は、年とともに誰でも低下するものですが、たばこを吸う人は、吸わない人に比べて低下のスピードが速くなります。
たばこを吸う45歳位の人の肺の機能は、吸わない人の70歳位の肺機能と同程度とのデータもありますので、禁煙は不可欠です。

また、次のような薬を用いて症状を抑え、悪化しないようにします。

薬剤 働き
気管支拡張薬 気管支を広げて空気の通りを良くする
ステロイド薬 炎症を抑える
去痰薬 痰の粘り気を低下させたり、痰を溶かして出しやすくする
抗菌薬 気道の細菌を殺して細菌感染が進行しないようにする

ホノミ漢方の咳・痰のお薬は?

ヒューゲン錠
ヒューゲン(分包)
小児用 ヒューゲン(分包)
COPDの主な症状である「咳・痰」の改善を図ることのできるお薬として、 ホノミ漢方には、ヒューゲン・錠があります。
ヒューゲン・錠は、咳や痰を効果的に鎮める生薬を中心に、 素早く咳を鎮めるノスカピンをはじめとした洋薬の成分も配合 したお薬です。

COPDは、咳・痰だけでなく、長引く症状によって体力が低下し、ますます治りにくくなることがあります。
適したお薬は、体質や現在の病状を踏まえて選ぶことが大切です。 まずはホノミ漢方会会員の薬局・薬店の先生方によくご相談の上、あなたに合ったお薬を服用してください。

日常生活で気を付けたいことは?

COPDの症状を和らげたり悪化しないようにするために、日常生活の中で、次のような点に気を付け、意識を継続することが大切です。

たばこは吸わないこと1)たばこは吸わないこと

先の原因や治療のところで説明した通り、たばこはCOPDの大きな原因ですので、禁煙が第一です。たばこは止めるようにしましょう。

2)呼吸のしかたを工夫する

COPDでは、肺にたまった空気をうまく吐き出せないため、 吐く息を長くする呼吸法がポイントとなります。以下のような呼吸を意識的に行いましょう。

  1. 口すぼめ呼吸
    鼻から息を吸い、口笛を吹くときのように口をすぼめ、吸う時間の2倍位の時間をかけてゆっくりと空気を吐き出します。
  2. 腹式呼吸
    息を吸うときにお腹を膨らませ、ゆっくりとお腹をへこませながら空気を吐き出し、深い呼吸をします。
3)栄養を補う

栄養を補うCOPDが進むと、やせてくる傾向があり、栄養不足から体力が低下して風邪などを引きやすくなります。高たんぱく・高エネルギーのものを食べて、エネルギーを補うことを心がけましょう。
ただ、食べ過ぎると、膨らんだお腹が胸を圧迫して息苦しさが悪化しますので、少しずつ回数を多く食べる方法をとりましょう。

4)適度に身体を動かす

適度に身体を動かすCOPDの人は、息切れがするため身体を動かさないようになり、筋肉や関節が硬くなりがちです。
激しい運動は禁物ですが、適度に運動して身体をほぐすことも必要です。 おすすめは「ウオーキング」で、1日20~30分程度、無理のない範囲で行いましょう。