剤盛堂薬品(ホノミ)の想いmind of HONOMI

剤盛堂薬品(株)の理念

剤盛堂薬品(株)は、昭和32年の創業以来、一貫して漢方・生薬製剤の製造販売を続けて参りました。
当社では、“常に相手の立場を尊重し、相手の立場に立って考える”、「共生」を基本理念としています。常に、薬を服用される病人様の立場に立ち、つらい慢性病の悩みを抱える方々、健康な生活を送りたいと願う方々、薬を必要とされるすべての方々のために…、安心で安全な医薬品の製造販売を使命として、これからも努力を続けて参ります。

 

剤盛堂薬品(株)が提唱する「ホノミ漢方」の由来

剤盛堂薬品(株)では、病気治療の基本は、「因幡の白兎」の故事にあると考えています。
漢方・生薬製剤の製造販売を手掛けるメーカーとして、この故事に登場する「蒲の」と、社会に貢献しながら自ら「る」ことを願って、「ホノミ」という名称が創られました。私たちは古来より継承されてきた「漢方」を近代化した独自の「ホノミ漢方」を提唱し、病に悩む人々とともに「治病」「健康回復」のお手伝いに取り組んでいます。

▶▶ 故事「因幡の白兎」

 

ホノミマークの意味

三位一体の治病システム「蒲の穂」をモチーフにした「ホノミマーク」。ホノミ漢方の製品には、すべてこのマークがついています。
蒲の穂を囲む「三角形」は、剤盛堂薬品(株)が大切に考えている「三位一体」の心が表現されています。
当社が基本とする「治病の三位一体」とは…、

  1. つらい病状をお持ちの「病人様(服薬者)」
  2. 病人様一人ひとりに合ったホノミ漢方製品を、相談の上、選薬される「薬局・薬店様(選薬者)」
  3. 有効・安全なホノミ漢方製品を製造する「剤盛堂薬品(製造者)」

の三者がそれぞれ手を取り合い、協力し合いながら、病人様が抱えるつらい病状の改善のために努めていこうとする姿勢です。
私たちはこの「三位一体」の精神(こころ)を大切に、病人様の治病を応援するための企業活動に取り組んでいます。

 

故事 因幡の白兎

♪ 大きな袋を肩にかけ 大国様が来かかると 
   ここにいなばの白兎 皮をむかれて赤はだか・・・

この童謡でも知られる「因幡(いなば)の白兎」は、日本で最も古い書物「古事記」に伝わる、日本故事の一つです。そのお話とは…、

むかしむかし、隠岐(おき)の島(現在の島根県)に、1匹の兎がおりました。兎は海の向こうの陸地(因幡の国)に憧れ、ある時、サメをだまして島から岸まで並ばせると、その上をぴょんぴょん飛んで海を渡りました。ところがもう少しで向こう岸に着くという頃…、兎は嬉しさのあまり「やいやい、だまされたな!」と、ついつい口を滑らせてしまい、怒ったサメは、兎の皮を剥がし、赤裸にしてしまうのです。
そこに通りかかったのが、大国主命(おおくにぬしのみこと)の兄弟たち。意地悪な兄弟たちは言いました。

「汝がせまくは、この海塩を浴み、風のふくに当たりて、高き山の尾上にふせれ(それなら、海の水で身体を洗い、風で乾かして、高い山のてっぺんで寝ていれば良い)

ところが言われた通りにすると…、塩が傷にひりひりとしみ込んで、ますます痛くなってしまいました。
兎が痛さのあまり泣いているところに通りかかった大国主命。兄弟の荷物を持たされて、遅れてやって来たのです。大国主命は優しく言いました。

mikoto「今すむやけくこの水門にゆき、水をもちて汝が身を洗ひて、すなわちその水門の蒲黄を取り、しき散らしてその上にこいまろばば、汝が身、もとのはだのごとく必ずいえむ(すぐに真水で体を洗い、蒲の穂わたを敷き詰めて横たわってごらんなさい。そうすればきっと元通りになるでしょう。)

大国主命のおかげで、兎は、みるみる元通りの身体になりました…。

(※蒲の花粉は止血剤として古来から使用されています。)

「古事記」に記されたこの故事は、日本最古の薬草治療の記録であるに留まらず、ここには病気治療の大切な考え方が示されています。つまりそれは、「病は、病めるもの自らの力が治すものであり、薬はその手助けするものである」という考え方です。
自然の恵である蒲の穂で、ただれた皮膚を保護しながら、兎自らの自然治癒力を湧かせて病気を治す…。これが病気治療の基本であると私たちは考えています。