インターンシップ開催!

2015年8月31日

8月24日~28日の5日間の日程で、薬系大学の学生を対象にインターンシップを開催しました。

1日目(当社工場での基礎研修)

初日となった8月24日、薬系大学2校より6名の薬学生の皆さんが来社されました。
オリエンテーションの後、漢方製剤がどのようにして造られるのか、その製造工程について、展示品やDVDなどを用いながら解説。まずはその概要を理解してもらいました。

2015インターンシップ第2回(1)
2015インターンシップ第2回(2)
2015インターンシップ第2回(3)

1~4日目(当社工場での実務研修)

基礎研修に続いて、今回のインターンシップのメインとなる実務研修に入りました。
今回は漢方製剤(錠剤)の製造工程にしたがって、原料となる生薬の抽出から錠剤が出来上がるまでのそれぞれの工程を体験してもらいました。またこの中では各自が打錠に適した添加剤を考え選定し、設定した処方で打錠を行うという体験もあり、上手く錠剤ができた時の喜びはひとしおだったようです。
さらに、できた錠剤は各種試験装置により分析・評価を行うなど、学生実習では経験できない医薬品の研究開発の一端を学んでもらいました。

2015インターンシップ第2回(4)
2015インターンシップ第2回(5)
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2015インターンシップ第2回(8)
2015インターンシップ第2回(9)

5日目(本社学術部にて講義による研修)

5日目は本社学術部に移動し、研修を行いました。
日本の漢方の歴史を学ぶ中で、当社所蔵の貴重な古書等を見たり、また、実物の生薬を手に取って匂いや味などを五感で感じてもらいながら、天然生薬の働きについても学んでもらいました。
さらに、生薬を配合した当社の外用薬を実際に使ってもらったり、当社独自の手法で漢方薬を選び出す体験など、当社の漢方を様々な角度から肌で感じてもらいました。

2015インターンシップ第2回(10)
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2015インターンシップ第2回(14)
2015インターンシップ第2回(15)

インターンシップの最後には懇談会を開催し、年齢の近い当社の先輩社員を交えて和やかな雰囲気の中、学生の皆さんにとって良い交流の機会となりました。

2015インターンシップ第2回(16)
2015インターンシップ第2回(17)

参加されたインターンシップ生の感想(一部抜粋)

  • 研究室内の雰囲気を知ることができ、貴重な体験でした。天秤の周りがきれいな研究室は良い研究室だと聞いたことがあります。剤盛堂薬品さんの研究室も天秤の周りはきれいな状態で感動しました。
  • 一つの製剤を造り上げていく事を目で見て体験できたことで、研究職という職業の面白さを学ぶことができた良い機会となりました。
  • 今回のインターンシップで製剤の一連の流れを体験し、それを分析評価するといった幅広い分野の知識を使った実習だったので、薬学を活かして働ける職場であることを実感しました。企業の研究職に対するイメージができ、将来このような職種に就きたいと思いました。
  • 自分たちで添加剤を選ぶという実習を通して、より良い錠剤になる道を探して突き詰めていくことが研究職の大切な業務の一つだということを実感できました。
  • 漢方の歴史を聞いて、漢方の深みや面白さを改めて感じました。漢方処方を劣化させず、伝えていくこともすごく大切なことだと思いました。
  • 漢方薬は本当にその人にマッチしたものを選薬できると奇跡的な回復をするという事例を知りました。これからもっと生薬・漢方薬について理解を深めていきたいと思います。

 

参加された学生の皆さんには、5日間の研修を通じて当社の特長、雰囲気を感じ取り、漢方生薬製剤に更に興味を持って頂けたのではないでしょうか。また、今回のインターンシップは5回生が対象であったことから、卒業後の進路も視野に、企業の仕事に対する理解もより深まった様子でした。今回の経験を、今後の就職活動にぜひ活かして頂きたいと思います。