インターンシップ開催!
2017年9月5日
8月28日~9月1日の5日間の日程で、薬系大学の学生を対象にインターンシップを開催しました。
1日目(当社工場での基礎研修)
初日となった8月28日、薬系大学3校より9名の薬学生の皆さんが来社されました。
オリエンテーションの後、漢方製剤がどのようにして造られるのか、その製造工程について、展示品やDVDなどを用いながら解説。まずはその概要を理解してもらいました。
1~4日目(当社工場での実務研修)
基礎研修に続いて、今回のインターンシップのメインとなる実務研修に入りました。
今回は漢方製剤(錠剤)の製造工程にしたがって、原料となる生薬の抽出から錠剤が出来上がるまでのそれぞれの工程を体験してもらいました。またこの中では各自が打錠に適した添加剤を考え選定し、設定した処方で打錠を行うという体験もあり、上手く錠剤ができた時の喜びはひとしおだったようです。
さらに、できた錠剤は各種試験装置により分析・評価を行うなど、学生実習では経験できない医薬品の研究開発の一端を学んでもらいました。
5日目(本社学術部にて講義による研修)
学術部の研修では、仕事内容から始まり、日本の漢方の歴史を原典の実物を見ながら学んだり、漢方生薬製剤の原料となる天然生薬の働きについて、実物を五感で感じながら学ぶ機会も設けました。
さらに、漢方生薬製剤がいかに効果を発揮するか、薬理試験の結果や効果の様子が分かる動画などを見たり、実際に製品を使ってみたりしながら、漢方の素晴らしさを感じてもらいました。
インターンシップの最後には懇談会を開催し、年齢の近い当社の先輩社員を交えて和やかな雰囲気の中、学生の皆さんにとって良い交流の機会となりました。
参加されたインターンシップ生の感想(一部抜粋)
- 今まで曖昧であった職種への理解が今回の経験ではっきりしました。また形は違えどどんな職種も、病人さんのためにたゆまぬ努力をされていることを実感しました。今後は自分が「病人さんのために」どう関っていきたいか、関っていけるかを考えていきたいと思います。
- 実際に錠剤を作る実習では、自ら添加剤を選択し割合も決定することがこんなにも大変なことだと初めて気付きました。今回は数種類でしたが、実際はもっと多くの中から取捨選択するので、製品を作ることは多くの知恵と苦労が伴うものだと実感しました。
- 私は今まで研究職にはあまり興味が無かったのですが、信念を持って病気に悩む方々を救う医薬品をつくり出すということに、今回のインターンシップで魅力を感じ、自分の考えに幅が広がりました。
- インターンシップを通じて、より良い製剤に辿り着くまでの長い試行錯誤の日々を想像することができ、社員の皆様のたくましい精神力と製剤づくりへの熱意、病人様への優しさに尊敬の念を抱きました。
- 漢方の歴史についてのお話しはとても面白く、漢方に対する印象が大きく変わりました。大学の授業を聞いていたときは歴史の必要性がよく分からなかったですが、歴史の流れがあって現代の漢方があることが分かり良かったです。
- 学術職の業務内容の濃さを肌で感じることができ、今までは企業ならば研究職に就こうと固執した考えを持っていましたが、学術職にも魅力を感じました。
- 剤盛堂の皆さんは明るく、話しやすくて色々な話を聞けて嬉しかったです。昼食のときなどに社員の方とお話ができ、漢方を扱う業界のことや仕事内容、志望した理由など、今後の進路を考えていくに当たってとても参考になるお話を聞くことができました。
- どの時間も、心から楽しかったです。社員の方は皆さん漢方が好きでいらっしゃるので、どなたとお話ししていても楽しかったと感じました。
- 実際に現場に足を踏み出すことで、現場で働いている人の声や空気を感じることができました。この経験は今後の人生の中でもとても大切なものになりました。本当にありがとうございました。
参加された学生の皆さんには、5日間の研修を通じて当社の特長、雰囲気を感じ取り、漢方生薬製剤に更に興味を持って頂けたのではないでしょうか。今回の経験を、今後の就職活動にぜひ活かして頂きたいと思います。