生理痛・生理不順のお悩み

「月に一度、生理の時期は憂うつ・・・」

そんなお悩みを持つ女性は多いのではないでしょうか?

日本産婦人科医会が16~49歳の女性を対象に行った調査では、対象女性の77%が「生理痛を感じている」と回答しており、大多数の女性が生理にまつわる悩みを抱えています。

そこで今回は、多くの女性が向き合っている生理痛・生理不順をテーマに、お話しすることにしましょう。

 

生理のメカニズム

生理(月経)とはホルモンバランスの変化によって起こる、子宮内膜からの周期的な出血です。

子宮は妊娠中に胎児を育てる袋状の臓器で、その内側を子宮内膜という膜が覆っています。女性の体内ではエストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンの分泌量が変化して、子宮の内膜は受精卵が着床しやすいように分厚くなって準備がなされます。着床が行われなかったときには、厚くなった内膜ははがれ落ち、膣から排出され、これが生理の出血になります。

生理は一般的に1回の周期が25~38日といわれており、初潮から閉経までの約40年間、このホルモンの変化と生理が繰り返され、生涯に450~500回の生理が起こります。

 

生理の際、ホルモンバランスの変化に伴って、女性の身体では様々な不調が引き起こされることがあります。代表的なものが生理痛、他にも月経前症候群(PMS)や月経前不快気分障害(PMDD)など生理の前後に起こる症状、また生理そのものの周期が乱れる生理不順などがあります。

 
これらの症状について、順に詳しく見ていきましょう。

生理痛

女性の身体では日々、体内のホルモンのバランスが変化していきます。この生理の前後に起こるホルモンバランスの変化によって引き起こされる、下腹部痛や腰痛、頭痛、胃痛など様々な不調のことを「生理痛」といいます。

 

生理痛の原因は大きく2種類に分けられ、機能性のものと器質性のものがあります。

機能性の生理痛は特定できる原因がない生理中の症状ですが、一説によると子宮を収縮させるプロスタグランジンの濃度が高くなることで子宮が収縮し、痛みが起こると考えられています。また運動不足や生理に対する不安などが症状を誘発することもあります。

一方、器質性の生理痛は子宮内膜症や子宮筋腫などの女性疾患が原因となって起こります。

 

 

月経前症候群(PMS)

生理が始まってからだけでなく、生理の前に心身の不調が現れることがあり、これを「月経前症候群(premenstrual syndrome, PMS)」といいます。

PMSの詳しい原因は未だ明らかになっていませんが、これも女性ホルモンのバランスの変化によるものであると考えられており、黄体期(排卵から生理までの期間)の後半にエストロゲンとプロゲステロンの量が急激に低下し、それに伴って起こる脳内の他のホルモンや神経伝達物質の乱れなどが複合的に関わっているとされています。

 

症状としては代表的なイライラや情緒不安定などの神経症状だけでなく、腹痛、頭痛などの身体的症状や食欲不振・過食、倦怠感など自律神経症状が出ることもありますが、これらの症状は生理が始まると軽快・消失していきます。

 

月経前不快気分障害(PMDD)

月経前不快気分障害(premenstrual dysphoric disorder, PMDD)」はPMSの重症型と考えられており、特に心の不安定さが際立ち、うつ病にも似たつらい神経症状が中心に現れます。

重い神経症状を中心に、食行動の変化や睡眠障害が重なり、社会活動や人間関係などの日常生活に影響が出てしまうこともあります。

 

 

生理不順

一般的に生理は25~38日とされており、これよりも短い周期で生理があったり、長い間生理が起こらないことを「生理不順」といいます。特に3ヵ月以上生理が来ない時には無月経といいます。

生理周期の乱れは、疲労や無理なダイエット、ストレスなどから起こりますが、子宮や卵巣、甲状腺などの病気が原因となっていることもあります。生理不順が慢性化している人は一度婦人科を受診して原因を探ることも大切です。

 

ホノミ漢方における女性病改善の対策法

漢方の考え方では、「気(神経の働き)」「血(血行・ホルモンバランス)」「水(水分代謝)」の3つの要素がバランスよく全身を巡ることで、健康な身体を保つことができると考えられています。

生理痛や生理不順などの女性のお悩みは、血液やホルモンバランスを示す「血」が密接に関連しており、この「血」が不足したり、滞ったりすると身体の不調が現れるため、この「血(血行・ホルモンバランス)」を適切な状態に調整することが女性のお悩みを解決していくカギになります。

 

エッキ錠(第3類医薬品)

ホノミ漢方では、生理トラブルなどの女性のお悩みの原因となる血行不良やホルモンバランスを整えることで様々な症状を和らげていく、オリジナルの生薬製剤「エッキ錠」があります。

効能・効果

更年期障害、血の道症a)、月経不順、冷え症及びそれらに随伴するb)次の諸症状:月経痛、腰痛、頭痛、のぼせ、肩こり、めまい、動悸、息切れ、手足のしびれ、こしけc)、血色不良、便秘、むくみ

 

  1. a) 血の道症:月経,妊娠,出産,産後,更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる

   精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状のことを示します。

  1. b) 随伴する:伴って起こることを示します。
  2. c) こしけ:おりもののことを示します。

 

生薬構成

エッキ錠は血行不良、ホルモンバランスの乱れを整える、トウキ、シャクヤク、センキュウ、ジオウを中心に、胃腸機能を整えるニンジン、カンゾウを加えた構成となっています。

 

エッキ錠の特長

女性のお悩みに用いる代表的な漢方処方として「桂枝茯苓丸」「加味逍遙散」「当帰芍薬散」がありますが、これらはいずれも胃腸に心配がない人向けのものです。エッキ錠は血行・ホルモンバランスを整える4生薬に「ニンジン」「カンゾウ」の生薬を加味することで、現代女性に多い、胃腸が弱く、また体力のない方まで、幅広い体質に使いやすいお薬となっています。

 

このお薬は、ホノミ漢方会 会員の薬局・薬店でお買い求めいただけます。

エッキ錠を試してみたい方、お住まいの近くで取扱店をお探しの方は、弊社お問い合わせ窓口(剤盛堂薬品 学術部)までご相談下さい。