起立性調節障害

「朝なかなか起きられない・・・」
「急に立つとふらふらする・・・」

近年、そんな悩みを持つ思春期の子供が増えています。

これらの症状は「起立性調節障害」に多く見られるもので、自律神経の乱れから脳や全身の血流不足が起こり、さまざまな身体の不調を引き起こします。

起立性調節障害は朝起きられなかったり、午前中に身体的な不調が出てきやすく、遅刻が増えて、不登校の引き金になったりと日常生活に支障をきたす一方で、夕方以降は元気になる特徴から別名「ふくろう症候群」とも呼ばれます。

そこで今回はそんな起立性調節障害をテーマに、そのメカニズムや養生法についてご紹介いたします。

 

起立性調節障害のメカニズム

起立性調節障害のつらい症状は自律神経の乱れからくるものですが、自律神経が乱れているとき、身体の中ではどのようなことが起こっているのでしょうか?

普段、私たちが横になった状態から起き上がるとき、血液は重力に従って下半身のほうへ流れるため、血圧は一旦下がります。しかし、身体の恒常性を保とうとする自律神経の働きで、下半身の血管が収縮することで正常な血圧まで上昇します。

一方で、自律神経が乱れていると、起き上がっても血圧が下がったままの状態になり、めまいやたちくらみをはじめとする、さまざまな不調が出てしまうのです。


起立性調節障害の代表的な症状には「朝起きられない」また「立ち上がったときのめまい、ふらつき」などがありますが、人によって症状の出方は多種多様で、腹痛など一見関連のなさそうに見える症状があらわれることもあります。

 


このような症状は10~16歳の思春期頃に好発しますが、年齢とともに改善し、成人期まで持ち越すことはあまり多くありません。日常生活に支障がない程度の軽症ならば、適切な治療を受けることで2~3ヵ月で改善も見込めます。

ただし、長期に及ぶ不登校やひきこもりを伴う重症の場合には、その後の社会復帰に時間がかかることもあり、劣等感から抑うつ的になり、将来に悲観的になったり、就職・就学への意欲が持てないなど、その後の生活で大きな支障となってしまうこともあるため、周囲の理解、適切なサポートが必要です。

 

悪化の要因

思春期は身体が急速に成長することで、自律神経のバランスを崩しやすく、同時に悩みやストレスを感じやすい時期・環境にあるため、起立性調節障害が起こりやすいといわれています。

「朝起きられない」「夕方以降は元気に活動できる」というのは「怠けているだけなのではないか」と誤解されてしまうこともありますが、症状に苦しんでいる本人にとって、単なる「怠け」だと疑われてしまうのは大きなストレスになり、より症状を悪化させてしまいます。
このようなストレスはもちろん、その他にも起立性調節障害を悪化させる要因があります。

 

心理社会的ストレス

心理社会的ストレスとは学校や家庭内でのストレスのことを指します。
起立性調節障害の原因となる自律神経の乱れは、ストレスに大きく影響されるものです。
身体症状がつらいにもかかわらず、無理にでも登校しなければというプレッシャーなどはさらに病状を悪化させてしまうため、まず目標とするのは「登校すること」ではなく「身体症状の改善」です。
本人のつらい気持ちに寄り添い、見守ることが重要です。

水分の摂取不足

水分不足は血流量の減少につながるため、より一層、血圧を保つのが難しくなってしまいます。血圧保持のために十分な血液量を保つことは大変重要ですので、1日1.5~2ℓくらいの水分摂取を心掛けましょう。
また睡眠時には頭を20度上げるようにすると、眠っている間の水分や塩分の消失を防ぐことができ、症状の緩和に有効といわれています。

日常の活動量低下

日中に倦怠感が強いからといって寝続けるような生活は、血液のポンプ機能を持つ下肢の筋力の低下をまねき、下半身に血液が溜まりやすくなるため、さらに血圧を保ちにくくなり、脳・全身への血流が不足しやすくなる…という悪循環に陥ります。
可能ならば30分程度の散歩など適度な運動を心掛け、身体を起こすのがつらい場合でも腹筋や背筋、下半身の筋力トレーニングなどを行いましょう。

 

 

日常生活で気をつけるべきこと

起立性調節障害は規則正しい生活を続けることで症状が軽快することもあるため、診断後すぐに薬物治療が始まるわけではなく、生活習慣を整えるための「非薬物療法」を試していくことが多いものです。
自分で気をつけることができる習慣・養生をいくつかご紹介しますので、起立性調節障害の症状がつらい人は一つずつからでも生活に取り入れてみましょう。

 

ホノミ漢方における対策法

漢方の考え方では、「気(神経の働き)」「血(血行・ホルモンバランス)」「水(水分代謝)」の3つの要素がバランスよく全身を巡ることで、健康な身体を保つことができると考えられています。

起立性調節障害の症状で特に多く見られるめまい・たちくらみの症状は「水(水分代謝)」の乱れである「水毒(身体の水の巡りが悪い)」が深く関わっているとされ、症状の改善には水の巡りを整えてあげることが重要です。

一般漢方処方としては、水分代謝を調節する「苓桂朮甘湯」などが用いられますが、ホノミ漢方ではこの処方をベースに、より現代人の体質に合うよう構成生薬を工夫した気上錠をご活用いただけます。

気上錠(第2類医薬品)

効能・効果

眼科疾患、結膜炎、心臓衰弱、心悸亢進a)、神経衰弱、めまい、耳なり、胃下垂、胃アトニーb)

a)心悸亢進:動悸(どうき)のことを示します。
b)胃アトニー:胃の緊張や運動能力が低下した状態を示します。

生薬構成

 

漢方の考えでは、胃弱で水分代謝の悪い人は胃の中に不良水分を溜めてしまい、胃より上でのぼせが起こり、さまざまな不快な症状を引き起こすとされています。

気上錠は身体の水分代謝不良を整えるビャクジュツ、ブクリョウなどの生薬を中心に、胃腸機能を整えるオウレン、オウバク、ニンジン、サンシシを加えた構成となっており、身体の水分代謝と胃腸の働き両方を整えていくことでつらい症状を改善していきます。

また、症状としてだるさ・倦怠感が強く、疲れやすさが気になる場合には、虚弱な人の闘病力を高め、全身の力をつけていくお薬もご用意しています。

 

パナパール(第3類医薬品)・パナパール錠(第3類医薬品)

パナパール」(カプセルタイプ)「パナパール錠」(錠剤タイプ)は、病気を治すときに必要な身体の自然治癒力を高めることで、全身に力をつけつつ、病気の治りを早めてくれるオリジナルの生薬製剤です。

 

効能・効果(パナパール)

次の場合の滋養強壮:虚弱体質、肉体疲労、病中病後、胃腸虚弱、食欲不振

効能・効果(パナパール錠)

次の場合の滋養強壮:虚弱体質、肉体疲労、病中病後、胃腸虚弱、食欲不振、血色不良、冷え症、発育期

生薬構成

どんな病気も薬をのめば治るというわけではなく、まず自分自身の治癒力をつけなければいけません。

パナパールパナパール錠は身体の自然治癒力を高める滋養強壮の働きをする生薬に加え、胃腸を補養する生薬、血行・ホルモンバランスを整えていく生薬を含み、病気を治していくための力をつけるお薬で、身体の弱い子供だけでなく、病中病後、シニア世代の健康維持など幅広い方に活用できます。

 

起立性調節障害に悩む人にとって、周囲に理解してもらえないのは、つらく悲しいものです。全国のホノミ漢方会 会員の薬局・薬店であれば、つらい症状を聴きとったうえで貴方に適したお薬を選んで頂くことができます。まずは一度相談するところから始めましょう!

気上錠、またはパナパール・パナパール錠を試してみたい方、お住まいの近くで取扱店をお探しの方は、弊社お問い合わせ窓口(剤盛堂薬品 学術部)までご相談下さい。