冷房病

冷房病暑~い夏なのに、手、腰、足などに耐えがたい冷たさを感じ、体調も思わしくない…。
こんな症状でお悩みの方は多いのではないでしょうか。
このような症状は冷房病でよく起こり、冷えや体調不良だけでなく、頭痛、咽頭痛、腹痛、神経痛・リウマチの悪化、生理不順、皮膚の荒れなど様々な症状が起きます。

そこで今回はこの冷房病についてお話をしましょう。

冷房病とは?

「冷房病」というのは俗称で、病名ではありません。これは冷房による室温低下や室外との温度差に対して私達の身体が順応できず、種々の症状を現す「不適応症候群」の一つです。
この冷房病の歴史は意外に古く、日本では昭和35年頃から冷房病と言う言葉が使用されています。これはオフィスで働く女性に疲労感やだるさを訴える人が増え、その原因が冷房から来ていると分かったからです。

冷房病の症状は…

人によってさまざまですが、主に女性に多く見られ、手・足・腰など身体の冷えを訴えたり、生理不順、皮膚のあれ、疲労感、食欲不振、かぜをひきやすい、頭痛、咽頭痛、更には腰痛、神経痛・リウマチの悪化など実に多彩な症状が起きます。

冷房病の原因は…

名前の通り冷房が原因ですが、血管を収縮させたり、拡張させたりして体温調節を行うシステムが冷房によって上手く機能しなくなることが一因です。
とくに、冷房の問題点は次の3つがあります。

(1)冷やしすぎ

  • 身体が冷えると、体温を保とうとして皮膚の血管は収縮しますが、それでは対応しきれないほどの寒さにさらされると、身体の不調を招きます。

(2)冷風が直接身体に当たる

  • 実験によると風速2mの風を直接身体に受けると、実際の温度よりも約2度くらい低く感じることが分かっているそうです。冷風の吹き出し口の温度は10~12度と低くなっていますので、冷風を吹き出し口から直接受けると、身体は冷えすぎてしまいます。

(3) 温度差

  • 室外と室内の温度差が大きくなっていると、室外と室内を行き来する場合に体温調節機能に大きな負担をかけ、上手く機能しなくなります。

現代医学の治療は…

とくに治療法はなく、服装や規則正しい食生活などの養生だけにとどまります。

ホノミ漢方では

冷房病は、冷房によって血管を収縮・拡張させたりして体調調節を行うシステムが乱れることが大きな原因です。
これは漢方でいう「血(血行・ホルモン不良)」の乱れになります。
そこで、ホノミ漢方では、「血」の働きを良くすることを第一に、種々の症状を踏まえた対応を考えます。

エッキ錠
(1) 手・足・腰の冷えとともに生理不順や皮膚の荒れなどが強い…

「血」の乱れを整えることを第一に考えた 「エッキ錠」

パナパール錠
(2) 手・足・腰の冷えとともに疲労感、食欲不振などが強い場合…

「血」の乱れ対策とともに、
 胃腸対策、疲労対策(滋養強壮)の取れる 「パナパール錠」

パナパール
(3) 疲労、かぜをひきやすい、咽頭痛などが強い…

「血」の乱れを改善し、抵抗力、体力アップを図る 「パナパール」

ロイルック錠
ロイルック錠
(4) 腰痛、神経痛・リウマチの悪化する…

 

「血」の乱れを改善し、神経の働き、水分代謝の乱れを整える 「ロイルック・ロイルック錠」

…をご使用いただくことが多いものです。

養生法について

またお薬だけでなく、普段の養生が大切になります。

(1)室内の温度を下げすぎないように!

室温は25~27℃とし、外気との温度差を5℃以内にするのが良いでしょう。

(2)服装に注意!

冷房の効いた室内では肌の露出が少ない服装にしましょう。とくに職場などでは、膝掛けや靴下、カイロなどを使うと良いでしょう。

(3)お風呂にゆっくりと入り身体を温めて血行を良くしましょう!

シャワーよりも湯船につかるのが良いのですが、熱いお風呂ではなく、ぬるめ(38~40℃)で半身浴(腰湯)するのが良いでしょう。

(4)適度に運動!

適度な運動は身体から生み出される熱量を増やすだけでなく、冷房病に対する抵抗力を高めます。

(5)規則正しい食生活!

朝食を抜いたり、昼食に”そうめん”や”そば”などあっさりとしたものばかりを食べていると、栄養がアンバランスになるだけでなく、食事から生み出される熱量も少なくなってしまいます。
また、ジュースやアイスクリームなど冷たいものばかりを食べていると身体を冷やしてしまいます。
なるべく温かく、そして栄養バランスの取れた食事を朝・昼・晩しっかりと取りましょう。