尿もれ

図1
笑う、咳をする、立ち上がる。お腹に力が入ったときに「あっ…」と思わずもれてしまった…。

急にトイレに行きたくなり、途中で我慢できずにもれてしまった…。こんな、いや~な経験はありませんか?

尿もれで悩む女性は多く、40歳以上の女性の3人に1人が経験しているといわれています。

そこで今回は、多くの女性を悩ます『尿もれ』についてお話しすることにしましょう。

排尿のしくみ

まずは、私たちの身体がどのようなしくみで排尿を行っているのかを見ていきましょう。

腎臓で生成された尿は「膀胱」でいったん蓄えられ、ある程度たまってから「尿道」を通って体外へ排出されます。尿をためておく膀胱と、尿を排出する通路となる尿道は、下図のように「骨盤底筋」というハンモック状の筋肉によって下から支えられています。

通常、尿道はこの骨盤底筋によってしっかりと支えられており、また尿道括約筋によってきちんと締められているため、尿がもれてしまうことはありません。

膀胱に尿がたまると脳から指令が送られて、膀胱が収縮し、また尿道を締めている尿道括約筋が緩むことで、排尿することができるのです。

図2

 

尿もれの種類

図3
今回お話しする「尿もれ」とは、このような尿の排出が思いどおりにいかず、無意識の内に尿がもれてしまう状態のことをいいます(「尿失禁」ともいいます)。尿もれがあると、それが気になって外出もままならなくなるなど、日常生活に支障を来してしまいます。

この尿もれには「腹圧性尿失禁」と「切迫性尿失禁」の2つの種類があり、それぞれ次のような特徴があります。

 

   腹圧性尿失禁  切迫性尿失禁
特徴  お腹に力が入り、「腹圧」が高まったときに起こる尿もれ  急に尿意を催し、排尿を我慢できずに起こる尿もれ
中年女性の尿もれで最も多いタイプで、全体の約5割を占める 高齢者に多い尿もれで、全体の約2割を占める
  (残り約3割は、この両者を併せ持つ「混合性尿失禁」)
 尿もれ

の例

・咳やくしゃみをしたとき

・笑ったとき

・スポーツをしているとき

・重い物を持ち上げたとき

・急に立ち上がったとき

・歩き始めるとき   などにもれる

・トイレに行く途中でもれる

・下着を下ろす間にもれる

・冷たい水を触ったり、冷蔵庫を開ける

などの寒冷刺激で、強い尿意を感じる

 原因  妊娠や出産、肥満、加齢などで骨盤底筋が緩み、尿道がぐらつくことで尿がもれる  過活動膀胱などで膀胱と脳との間の伝達がうまくいかず、膀胱が勝手に収縮して尿もれを起こす

 ※ 過活動膀胱は脳や脊髄の障害、前立腺肥大症、膀胱炎、加齢などによって起こります。

尿もれの治療法

尿もれに対して病院で行われる治療法には、次のように「行動療法」「薬物療法」「手術療法」があります。

腹圧性尿失禁

 行動療法  弱くなった骨盤底筋を鍛えて、尿道を締める機能を強化する「骨盤底筋訓練」を行います
 薬物療法  尿道を締める尿道括約筋の収縮を強める作用のあるお薬を服用します
 手術療法  尿道をメッシュ状のテープでつり上げて、尿もれを防ぎます

 
切迫性尿失禁

 行動療法

・生活指導:日常生活の中で、頻尿や尿失禁につながる要素を排除します

・膀胱訓練:尿意を感じても我慢して、膀胱にためられる尿量を増やします

 薬物療法  膀胱が収縮する働きを抑えるお薬を服用します

 

ホノミ漢方における対策

尿もれの症状はさまざまな原因で起こりますので、その人の原因に応じた対策を考えることが大切です。

例えば、膀胱炎などで膀胱が刺激されることによって、切迫性尿失禁を起こすような場合には、膀胱炎などによる頻尿の症状を改善するお薬として、

ホノマリア錠」

ホノマリア顆粒(分包)があります。

 

 

また、尿もれの症状は40歳以上の女性に多く、加齢に伴って起こりやすくなります。さらに、寒冷刺激などで身体を冷やすと、尿意を催して尿もれを起こす原因となります。

このような場合には、滋養強壮の働きで年齢とともに衰える身体の新陳代謝機能を高め、また下腹部の血行を良くして身体を温める働きのあるお薬として、

パナパール」  「パナパール錠」があります。

 

尿もれは、この他にもさまざまな原因で起こってくるため、当社ではその原因に対応したお薬をご用意しています。詳しくはホノミ漢方のお薬をお取り扱いいただいている薬局・薬店様でご相談ください。

 

日常生活における尿もれ対策

また日常生活の中では、頻尿や尿もれにつながる要素を取り除くために、次のようなことに注意しましょう。

図4
1)肥満を改善しましょう

肥満のある人は普段から骨盤底筋にかかる負担が大きいため、骨盤底筋が緩みやすくなります。腹圧性尿失禁の原因となる骨盤底筋の緩みを抑えるために、肥満のある人は改善するようにしましょう。

図5
2)便秘を改善しましょう

また、慢性の便秘がある人は排便時にトイレでいきむことが多く、骨盤底筋が緩みやすくなるので、便秘も改善するようにしましょう。

3)水分をとりすぎないようにしましょう

水分をとりすぎていると頻尿や尿もれにつながりやすいので、水分のとり方に注意しましょう。

4)カフェインやアルコールを控えましょう。

カフェインやアルコールには利尿作用があるので、頻尿の原因になります。カフェインを多く含むコーヒーや緑茶、さらにお酒の飲みすぎには注意しましょう。

図6

5)身体を冷やさないようにしましょう

身体を冷やすとトイレが近くなり尿もれにつながるので、身体(特に下腹部)を冷やさないように工夫しましょう。

 

めまい・耳鳴り

図1
目の前がぐるぐる回ったり、身体がふわふわするめまい。「キーン」「ザー」と仕事中や寝る時などに聞こえる耳鳴り…。これらの不快な症状は、長く続くと日常生活にも支障をきたしてしまいます。

しかし、めまいや耳鳴りは外から症状が分かりにくいため、周りの人に理解してもらえず、我慢したりつらい思いをしている人も多いのではないでしょうか…?

そこで今回は、『めまい・耳鳴り』が起こる仕組みや、関係する病気などについて詳しくお話することにしましょう。

めまい・耳鳴りはどうして起こる?

◆めまい

めまいとは、自分や周囲が本当は動いていないのに、ぐるぐる、ふわふわと動いているように感じる異常な感覚のことです。

 

≪めまいの仕組み≫

私たちは、全身の関節・筋肉が感じ取る情報を、で調整することで身体の平衡(バランス)を保っています。しかし、目や耳、関節や筋肉から情報が伝わらない、脳の異常で情報を整理・統合できないなど、このバランスを保つ仕組みが障害されるとめまいが起こります。

図2

 

 ≪めまいのタイプと原因≫

めまいには大きく分けて、ぐるぐる回るめまい・ふわふわするめまい・クラッとするめまいの3つのタイプがあります。これらのめまいが起こってくる原因として、次のようなものが挙げられます。

めまいの原因

    ●耳の病気   ●過労・睡眠不足   ●自律神経の乱れ
    ●脳の病気   ●精神的ストレス   ●更年期障害
    ●薬の影響   ●高血圧・一時的な低血圧(立ちくらみ)   など

 一般的に、ぐるぐる回るめまいは耳の病気、ふわふわするめまいは過労やストレスによる心身の不調で起こりやすいといわれています。クラッとするめまいで多いのは立ちくらみ(一時的な低血圧)です。ただし、めまいにはさまざまな原因が考えられるため、めまいのタイプだけで正確に原因を特定できるわけではありません。

 

◆耳鳴り

耳鳴りとは、周りでは音がしていないのに耳の中で不快な音が聞こえる現象のことです。「耳鳴り」とひと口にいっても聞こえる音はさまざまで、「キーン」という高い音、「ザ―」「ゴー」という低い音、両者が混ざったものもあります。

 

≪耳鳴りの仕組み≫

耳鳴りが起こる仕組みはまだよく分かっていません。ただ、耳鳴りがある人の9割以上難聴を伴っていることから、耳鳴りの発生には難聴が関係していると考えられています。 現在考えられている耳鳴りの発生メカニズムは次のようなものです。

図3
耳鳴りの発生メカニズム

①難聴により、耳に入る音の情報が減少する

②脳に音の情報が十分に伝わらなくなる

③脳内の音を感じる細胞が異常興奮して、音がしていると錯覚する

④耳鳴りが起きる

 

≪耳鳴りの原因≫

耳鳴りには、難聴のほかにも、次のようにさまざまな原因が考えられます。また、耳鳴りによるストレスや不安があると、更に耳鳴りを強く意識してしまうという悪循環が起こってしまいます。

耳鳴りの原因

    ●耳の病気    ●過労やストレス  ●薬の影響
    ●脳の病気    ●高血圧            など

 

めまいと耳鳴りが両方現われることも…

耳の病気がある場合、「めまい」と「耳鳴り」や「難聴」などの聴覚の異常が両方現われることがあります。これには、耳の奥(内耳)にある三半規管バランスを保つ働きに関わる部位)蝸牛(かぎゅう:を聞く働きに関わる部位)が関係しています。三半規管に何らかの障害があるとめまいが起こり、蝸牛に障害があると聴覚に異常が生じます。この三半規管と蝸牛は隣り合わせの位置にあり、どちらかが障害を受けると、もう一方がその影響を受けやすいため、めまいと耳鳴りは両方現われることが多いのです。図4

このように、めまいと耳鳴りの症状が両方現れる代表的な耳の病気としては、メニエール病突発性難聴があります。ぐるぐる回るめまいと耳鳴り・難聴が共通する症状ですが、それぞれ下記のような特徴があります。

 

   メニエール病  突発性難聴
 原因  内耳の水ぶくれ
(ストレスが大きく関わる)
 内耳の「ウイルス感染」や「血流障害」
 めまい  繰り返す  1回だけのことが多い
 耳鳴り  “ブーン”という低い音  “キーン”という高い音
 難聴  耳が詰まった感じ
 最初は低い音が聞こえづらい
 なんとなく聞こえづらいという程度のものや全く聞こえなくなることもある

 

病院での治療(現代医学での治療法)

このようなめまいや耳鳴りに対して、病院では下記のような治療が行われます。しかし、めまいや耳鳴りは原因がはっきりしないことも多く、薬でその症状を和らげる対症療法のみになってしまうことが多いのです。

◆めまい

・薬物療法:抗めまい薬、末梢循環改善薬、ステロイド薬、抗不安薬、制吐薬など

・メニエール病では、薬物療法で症状が改善しない場合、手術が検討されることもあります。

◆耳鳴り

・薬物療法:ビタミン剤、末梢循環改善薬、抗不安薬、睡眠導入剤など

・音響療法(耳鳴りに慣れることを目的とした治療)や心理療法(不安を和らげて耳鳴りによる苦痛を 軽くする治療)

・耳なりの原因となる病気(メニエール病、突発性難聴、中耳炎など)が明らかな場合は、その病気に対応した治療が行われます。

ホノミ漢方では…

漢方では、胃の弱い人は胃の中に余分な水分を溜めやすく(胃内停水という)、この水分が原因となってめまい耳鳴りが起こってくることが多いと考えられています。病院の治療でもめまいや耳鳴りがなかなか治らないという場合には、漢方治療を取り入れるのも一法です。

ホノミ漢方には、胃弱者が起こしやすいさまざまな症状を改善するお薬として『気上錠』があります。気上錠には胃の中の余分な水分を排出する働きがある茯苓・桂皮・白朮・甘草、胃(腸)機能の乱れを整える人参・黄柏・黄連・山梔子が含まれており、胃の弱い人のめまい・耳鳴りなどに対して効果的にお使いいただけるお薬です。

気上錠

 

 

 

また、めまいや耳鳴りはこの他にもさまざまな原因で起こってくるため、当社ではその原因に対応したお薬をご用意しています。詳しくはホノミ漢方のお薬をお取り扱いいただいている薬局・薬店様でご相談下さい。

生活習慣で気を付けること

1)疲労やストレスを溜めない図6図5

 めまいや耳鳴りは、疲労や睡眠不足、ストレスによって悪化するので、休息をとって過労を防いだり、趣味やショッピングなどで気分転換して、ストレスを軽減するようにしましょう。

2)血行を改善する
図7

耳の中の血液循環が悪いと耳の機能が低下し、めまいが起きやすくなるので、運動や半身浴などで全身の血液循環を良くすることが大切です。また、喫煙は血行を悪くするので、喫煙者は禁煙するようにしましょう。

3)ビタミンB12を摂取する
図8

ビタミンB12には末梢神経の代謝を改善する作用があり、耳鳴りやめまいの治療薬としても使われています。ビタミンB12は、貝類(あさり、しじみ、かきなど)青背の魚(いわし、さんま、かつおなど)レバーなどに多く含まれていますので食事に積極的にとり入れましょう。

4)耳鳴りを意識せずにいられる環境づくりを
図9

意識が耳鳴りに集中してしまうと、気になってストレスが溜まり、更に耳鳴りが気になるという悪循環に陥りがちです。熱中できる趣味を持つなど、日常生活の中で少しずつ意識から耳鳴りを離す工夫が大切です。

 

咳・痰

咳や痰はさまざまな病気に伴って起こり、特に咳は医療機関を受診する理由のうち最も頻度が高い症状だといわれています。咳や痰が頻繁に出ると、周囲に気を遣ったり仕事や家事に集中できないだけでなく、非常に疲れてしまうものです。そのため、何とかこのつらい症状を鎮めたい…と悩んだ経験のある方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、多くの人を悩ませるこの『咳・痰』について、その役割や、治療方法などをお話ししましょう。

咳や痰の働きとは?

まず初めに、咳と痰の役割と、それぞれが起こる仕組みについて見ていきます。

気道(鼻から肺までの空気の通り道)の中に侵入してきた異物を空気の力で取り除こうとする反応です

咳の起こり方咳の起こり方図

異物が気道に入り込むと、喉の奥や気管、気管支などに存在する咳受容体(咳を出すスイッチ)がそれを察知します。

咳受容体が察知した刺激は脳に伝えられます。

脳から、呼吸を行う筋肉(肋間筋や横隔膜など)に指令が送られて、咳が起こります。

不要な異物を気管支から分泌される粘液でからめ取り、異物が体内へ侵入するのを防ごうとするものです。

痰の出され方

気管支の内側には「線毛(せんもう)」がブラシのように生えていて、水中で揺れる水草のように1分間に1500回ものペースで運動しています。気管支から分泌される粘液は普段、この線毛の動きにより自然に口のほうへ運ばれ、排出されています。

しかし、異物が侵入すると…

image006気管支から粘液がたくさん分泌され、異物をからめ取ります。

からめ取られた異物は、線毛の働きで体外へ運び出されようとします。
しかし、痰があまりにも多いと咳受容体が刺激され、咳の力で体外へ排出されます。

このように、咳・痰は体内に異物が侵入するのを防ぎ、体を守るための大切な役割を担っています。

咳・痰が及ぼす弊害

咳や痰は異物から体を守る働きを持ちますが、体にとって良いことばかりなのでしょうか…。咳・痰が続くと私たちの体に次のような弊害があります。

★体力の消耗

咳が出るときの息の流れは時速140km以上で、1回の咳で約2kcal消費するといわれています。

そのため1分間に1回の咳が8時間続くと…

体力の消耗

★自然治癒力の低下

また、夜中に咳・痰が出ると睡眠が妨げられ、自然治癒力が低下し余計に病気が治りにくくなる悪循環に陥ります。

 

★他の病気の引き金になる

さらに、咳に伴い頭痛」「不整脈」「尿失禁が起こることがあります。また、高齢者では激しい咳をすることで骨粗鬆症などで弱くなった肋骨が折れる可能性があります。

咳痰イラスト1このように、咳や痰が長く続けば、体力を消耗し病気を長引かせるだけでなく、他の病気の引き金になることもあるのです。

咳・痰はそれぞれ体を守るために必要な反応ではありますが、慢性的に続くと生活の質の低下に繋がるため、鎮める対策が必要です。

現代医学での治療

咳痰イラスト2鎮咳薬は、咳受容体から脳に伝わる神経を鈍らせたり、喘息などで気管支が狭くなって咳が出る場合は、気管支を拡げることで咳を鎮めます。また去痰薬は、痰の粘性を低下させたり、粘液の分泌を増やし、痰を出しやすくします。
このような現代医学での治療は、一時的に咳や痰の症状を和らげることを目的としています。そのため、咳や痰が慢性的に続く気管支喘息やその前段階と言われる咳喘息などでは、病院の治療を続けて行っても、咳・痰を根本的に改善できるわけではないのです。

 

咳・痰の治療によく使われる漢方薬

咳を起こしやすい体質を改善するには、漢方薬が有効です。咳・痰には「小青竜湯」「麻杏甘石湯」といった漢方薬がよく使用されますが、これらのお薬には、麻黄という生薬が含まれています。麻黄は交感神経を興奮させ、気管支を拡げることで咳を鎮めてくれるのですが、その副作用により以下のような人には負担となります。

咳痰イラスト3

現代人は胃弱者や虚弱者が多く、さらに高齢者では高血圧の人や心臓の働きが弱くなっている人が多いため、麻黄を含む漢方薬の安易な服用には注意が必要です。

ホノミ漢方では

ホノミ漢方には、麻黄を含まず、幅広い年代の現代人が安心して使えるお薬として「ヒューゲン錠deux・ヒューゲン顆粒deux」があります。

ヒューゲン錠deux・ヒューゲン顆粒deuxは咳や痰を素早く鎮め、また咳・痰を起こしやすい体質を改善してくれる働きもあるお薬なのです。

 

ヒューゲン錠deux・ヒューゲン顆粒deux の構成成分

の症状を鎮める

(キョウニン・ゴミシ・サイシン・シャゼンシ・ノスカピン)

ゴミシなどの鎮咳効果を助ける

(ショウキョウ・ハンゲ)

を取り除く

(カンゾウ・シャゼンシ)

咳・痰の原因となるアレルギー反応の抑制

(ソヨウ、カンゾウ、d-クロルフェニラミンマレイン酸塩)

 

 

 

 

生活習慣で気をつけること

咳痰イラスト41)胃を大切にしましょう

漢方の陰陽五行説という考え方では、咳・痰といった呼吸器系の疾患は胃の働きが悪いと治りにくいといわれています。そのため、胃への負担を減らす対策が必要です。

★ゆっくりよく噛んでから飲み込む

早食いは胃の調子を崩す原因となります。食べ物は30回以上噛みながら、ゆっくり食事をとることが大切です。

★食べる量は腹八分目にする

食べすぎると胃が膨らみ横隔膜を押し上げるため、気管や気管支、肺の働きを悪くしてしまいます。

★胃を冷やさない

喉が乾燥すると痰が出にくくなるため、適度な水分をとる必要があります。しかし、冷たい清涼飲料水などをたくさんとると、胃が冷えて働きが悪くなります。

食事に気をつけましょう2)食事に気を付けましょう

★刺激物をとりすぎない

味の濃いものや刺激物は、痰を増やすといわれています。

★バランスの良い食事を心掛ける

動物性たんぱく質や、脂質が多い欧米型の食事への偏りは、咳を起こしやすいアレルギー体質の一因となることが知られています。主食・主菜・副菜をバランスよくとることが大切です。

咳痰イラスト63)呼吸器への刺激を減らしましょう

たばこの煙に含まれる有害物質や、大気中の汚れた空気が刺激となって痰が過剰につくられ、咳が誘発されることが知られています。そのため、禁煙したり、マスクを活用することが大切です。

耳より健康情報

病気や健康のちょっと参考になるお話です。

漢方の考え方をベースにして、病気や症状別に「原因」「ホノミ漢方での対処法」「養生法」などを詳しくご紹介しています。
健康な毎日を過ごすため、または病気に打ち勝つための一助にしてください。

女性の便秘

01毎日毎日食事をしているのに、何日たっても便が出ないと不安…。
こうした「便秘」の悩みは、右のグラフからも分かります通り、女性のほうが圧倒的に多く、男性の約2倍!

そこで今回は、なぜ便秘は女性に多いのかを踏まえながら、『女性の便秘』をテーマにお話していくことにしましょう。

女性が便秘に悩まされやすい理由とは?

なぜ女性は便秘に悩まされることが多いのか、まずはその要因 について見ていくことにしましょう。

02女性ホルモンの影響

女性ホルモンの「黄体ホルモン(プロゲステロン)」は、大腸の蠕動運動を抑える作用があります。そのため、黄体ホルモンの分泌が活発になる排卵~月経までの期間になると、便秘しやすくなります。

筋力不足

一般的に、男性に比べて女性の方が腹筋の力が弱いものです。腹筋は便を外に押し出すのに必要な筋肉で、その力が弱いため、便秘になりやすくなります。

ダイエットと水分不足

ダイエットに取り組む女性は多く、食事を制限することによって便のかさが減りますし、食物繊維や水分の摂取量も減るため、便が硬くなってしまい、出にくくなります。

また、便秘のタイプは、次のように大きく2つに分けられますが、②のタイプのように、子宮筋腫など女性に起こる病気が便秘の原因になっていることもあり、便秘以外に、月経痛がひどかったり経血量が多いといった症状がある場合には、医療機関を受診し、病気の治療を優先することが大切です。

①機能性便秘

最も多い便秘のタイプで、生活習慣やストレス、加齢などによって、腸の働きが鈍くなったり、けいれんするなどして腸の機能が悪くなって起こる。

②器質性便秘

腸で炎症性の病気(潰瘍性大腸炎やクローン病など)を起こしたり、腫瘍(ポリープなど)ができるなどして腸管内が狭くなり、便がスムーズに通過できないために起こる。
女性では、大腸の前に子宮があるため、子宮筋腫などがあると便の通り道が狭くなって、便秘が起こる。

便秘の原因は腸の働きが悪いから?

便秘の原因は「腸の働きが悪い」ことにあると思いがち…。
ところが、それだけはありません。
他にも、次のような原因が関係し、便秘の改善には、それらを踏まえた対策をとることが大切です。

image006胃の働きが悪い

胃酸の出が悪い場合は、食べた物がうまく消化されず、腸で異常発酵を起こして下痢になることがありますが、逆に胃酸が多い場合は、便秘を起こしやすくなります。

胆汁の生成や分泌が低下する

胆汁は肝臓で作られ、腸の中で食べ物の消化を促したり、大便の滑りを良くする潤滑油のような働きをしています。そのため、胆汁の生成や分泌が低下すると、便秘が起きやすくなるのです。

腹部の血行が悪い

腹部の血液の流れが悪くなると、腸に十分な栄養が行き渡らなくなり、腸の働きが低下してしまいます。
とくに女性の場合は、腹部に子宮や卵巣があり、これらの臓器に乱れが生じると、腹部で血行不良を起こしやすくなり、便秘の原因になります。

自律神経のバランスが乱れる

腸の運動は自律神経によって調節されています。そのため、精神的なストレスなどで自律神経のバランスが乱れると、腸がうまく働かなくなり、便の出が悪くなります。

ホノミ漢方の便秘対策は?

ホノミ漢方には、生薬の働きを活かし、先の便秘の原因を踏まえた対策がとれるお薬があります。

それはハニドールです。 

ハニドールを構成する成分をご紹介します。

原因に対する働き 構成成分
腸に適度な刺激を与え、大便を先に進める 大黄
大便の表面を軟らかくし、排便をスムーズにする ジオクチルソジウムスルホサクシネート
胃の調子を整える 牛胆・厚朴
胆汁の分泌を促す 牛胆
腹部の血行を良くする 芍薬
自律神経の働きを整え、腹部の張りを鎮める 枳実・厚朴

ハニドールは、単に腸を刺激して排便を促すお薬ではなく、便秘を起こす様々な原因を考えて作られたお薬です。

また、女性の場合は腹部の血行が悪くなりやすいものです。
そこで、血行を良くしていく生薬を中心にしたエッキ錠をうまく活用する方法もあります。

服用に際しては、ホノミ漢方会会員の薬局・薬店にご相談下さい。

こうしたお薬の服用に加え、日頃の養生も便秘対策に必要です。
日常生活の中で、次のような養生法を心がけましょう。

 

便秘改善に必要な養生法は?

061)無理なダイエットはしない

ダイエットで食事を抜いたり、食事の量を極端に減らしたりすると、便の量が少なくなり、腸への刺激が弱くなってしまいます。
食事は1日3食、規則正しくきちんととるようにしましょう。

072)食物繊維を積極的にとる

食べ物に含まれる食物繊維は、胃や腸で消化・吸収されずに大腸へと進み、腸内の水分を集めて便の量を増やしたり、適度な軟らかさに保つ働きがあります。
食物繊維は野菜や豆類、海藻類に豊富に含まれていますので、積極的にとるようにしましょう。

083)適度に身体を動かす

身体を適度に動かすことによって、全身の血行が良くなり、腸の働きが活発になりますし、腹筋の力が高まってきて、排便しやすくなります。
また、運動は気分転換にもなるため、精神的ストレスを発散する上でも有効です。

加齢に伴う骨の病気

image001image002近年、急速な高齢化を背景に骨の病気が増えています。
中でも代表的なのが「骨粗鬆症」…
骨の中がスカスカになって、骨がもろくなるこの病気は、ちょっと転んだだけでも骨折を招いてしまい、不自由な生活を強いられることになりますので、軽く見てはいけない病気です。

そこで今回は、この『骨粗鬆症』についてお話しします。

骨の強さを決める要素とは?

骨の強さは、『骨密度』『骨質』の2つの要素によって決められます。

骨は一度作られたらそのままというわけではなく、古くなった骨は壊され、新しい骨が作られるという骨代謝を絶えず繰り返しています。
骨を破壊する働きは「破骨細胞」が、新しい骨を作る働きは「骨芽細胞」が担っており、これらの働きがバランスよく行われることで、「骨密度」は良い状態に保たれます。
一方、「骨質」は、骨の材料となるコラーゲンが関係していて、これら2つの要素が両方満たされてはじめて、丈夫な骨ができるというわけです。

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骨粗鬆症の原因は?

骨粗鬆症は、先程の骨の強度を決める「骨密度」と「骨質」の低下が原因で起こります。
では、なぜ骨密度や骨質が低下してしまうのか、その様々な要因について見ていくことにしましょう。

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骨密度は、20歳ごろにピークに達し、40歳代半ばごろまではその状態が維持されますが、その後、年齢とともに低下してきます。
年をとると、食事量が落ちてくるため、骨の材料になるカルシウムや、腸からのカルシウム吸収に必要なビタミンDの摂取量不足などが関係しています。


女性ホルモンの低下

骨粗鬆症は、女性に多く(男性の約3倍)、中でも50歳を超えると急激に増えるのですが、その背景に、女性ホルモンの低下があります。
女性ホルモンのエストロゲンには、骨を壊す破骨細胞の働きを抑える作用があるため、閉経を迎えエストロゲンの分泌が低下すると、バランスが骨を壊す方に傾き、骨密度が急に減少してくるのです。


生活習慣

骨粗鬆症は、“骨の生活習慣病”とも呼ばれるくらい、生活習慣と密接に関係しています。 

  • 偏食や無理なダイエット…骨に必要な栄養素(カルシウムやビタミンDなど)が不足します。
  • 運動不足運動不足…骨に十分な刺激が与えられないと、骨が弱くなります。
  • 喫煙…タバコはエストロゲンの作用を抑制するため、骨を壊す破骨細胞の働きが活発になります。
  • 飲み過ぎ過度の飲酒…アルコールを多量に摂取すると、骨を作る骨芽細胞の働きが抑えられ、骨の形成が不十分になります。

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とくにステロイド薬を長期に使用した場合に注意が必要です。
ステロイドは、新しい骨を形成する骨芽細胞の働きを邪魔したり、カルシウムやビタミンDの吸収を抑制する働きがあるためです。


病気

「関節リウマチ」や「糖尿病」などの生活習慣病が、骨粗鬆症を招くとされています。
関節リウマチでは、全身の関節に炎症が起こるため骨が弱くなり、糖尿病の場合は、骨芽細胞の働きが抑えられたり、体内に活性酸素が過剰にでき、その酸化ストレスによって骨質に異常が生じやすいと考えられています。

骨粗鬆症が招く病気は?

骨粗鬆症が進んで骨がもろくなると、身体の重みやちょっとした衝撃で背骨を「圧迫骨折」したり、転倒して、大腿骨の付け根や手首、腕の付け根などを骨折し、場合によっては入院や手術をしなくてはなりません。
圧迫骨折は、必ずしも痛みが現れるわけではありません。身長が縮んだり、背中や腰が曲がってきている場合には、気づかないうちに圧迫骨折を起こしている可能性があります。

この他にも、骨粗鬆症は、次のような病気に関係していることが知られています。

逆流性食道炎

背骨で圧迫骨折を起こして背中が曲がってしまうと、おなかの内圧が上がるため、胃液が逆流して食道に炎症を起こすことがあります。

動脈硬化

骨の主な材料である「カルシウム」は血液中にも存在し、心臓を動かす働きなどに関係しています。ところが、血液中のカルシウムが多すぎて血管壁に沈着すると、動脈硬化を引き起こしてしまいます。 例えば、ビタミンDが不足してカルシウムの吸収が不足した場合、身体はそれを補おうとして、骨から血液中にカルシウムがどんどん放出されます。すると、血液中のカルシウムが増えすぎてしまい、余った分が血管壁に沈着して動脈硬化を招くのです。

病院での対策は?

image008骨粗鬆症の治療は、「薬物療法」が中心です。

過去、大腿骨の付け根や背骨に、ちょっとした負荷がかかっただけで骨折(脆弱性骨折)を起こした経験がある人は、骨折を繰り返す可能性があるため、お薬が勧められます。

骨折経験がない場合は、若年成人の骨密度の平均値(YAM)を基準に、骨密度がその70%未満になると、骨粗鬆症と診断され、薬物療法が行われます。
また、YAMが70%以上80%未満でも、次の3つの条件のうち1つでも当てはまると、薬物療法が開始されます。

 ①大腿骨の付け根や背骨以外に、脆弱性の骨折がある
 ②大腿骨の付け根や骨折した親がいる(遺伝的な要因)
 ③WHO作成の骨折リスク評価値(FRAX)※の数値が15%以上

※今後10年間で骨折がどのくらいの確率で起こるかを評価するもの

骨粗鬆症に用いられる薬
代謝のバランスを整える薬 ビスホスホネート薬 骨を壊す「破骨細胞」の働きを抑える
SERM(サーム)
(選択的エストロゲン受容体調節薬)
エストロゲンと似た働きで、「破骨細胞」の働きを抑える
ビタミンK 骨を作る作用と、骨質をよくする作用がある
副甲状腺ホルモン薬(注射) 骨を作る「骨芽細胞」の働きを強める
骨に必要な栄養素を補う薬 カルシウム薬
活性型ビタミンD
骨の健康に必須の栄養素であるカルシウムやビタミンDを補う

ホノミ漢方における対策は?

パナパール パナパール錠
骨粗鬆症は、年を重ねるにつれて起こってくることから、闘病エネルギーを湧かせながら、胃腸機能を活発にすることでカルシウムの吸収能力を高め、加えて血行やホルモンバランスを整えることが大切になります。

そのために、ホノミ漢方には、
パナパール・パナパール錠というお薬があります。

パナパール、パナパール錠を構成する生薬は

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骨粗鬆症への効果に関する実験も行っていますので、ホノミ漢方会会員の薬局・薬店の先生方にご相談下さい。

日常生活での対策は?

加齢とともに骨が弱くなることは避けられません。
しかし、日頃の生活で、骨質や骨密度の低下を抑える努力を続ければ、十分な「骨貯金」ができ、骨の健康を守ることが可能です。

1)骨に必要な栄養素を積極的に摂るimage016

丈夫な骨を作るため、次のような栄養素を毎日摂るようにしましょう。

  • 骨の材料 カルシウム…牛乳や乳製品(チーズ、ヨーグルトなど)、骨ごと食べられる魚、大豆製品に多く含まれ、中でも乳製品は吸収率が高い
  • カルシウムの吸収を高める ビタミンD…さけ、うなぎ、さんまなどの魚類や干ししいたけに豊富
  • 骨作りを助ける ビタミンK…納豆や緑黄色野菜などに豊富
  • 骨や筋肉のもと たんぱく質…肉や魚、卵、大豆製品などに豊富
2)運動をするimage009
  • 骨にカルシウムを蓄えるためには、骨に体重をかけ、刺激を加えることが必要です。
  • お勧めは「ウォーキング」。のんびり歩くのではなく、姿勢をまっすぐに伸ばして、歩幅を広く、リズミカルに歩くことがポイントです。
  • 身体がふらついたり、足元が不安定な状態があると、ウォーキング中に転倒する恐れがあります。そのような場合、室内で安全な運動をするだけでも効果があります。
3)日光浴をするimage012
  • 食べ物から得たビタミンDは、活性化させることで、カルシウムの吸収を上げることができます。
  • その活性化を促すのが「日光浴」。夏は木陰で30分、冬は1時間、身体に日光を浴びることで、カルシウムを効率よく吸収できます。

アトピー性皮膚炎

image001「アトピー性皮膚炎」とは、皮膚に強いかゆみを伴う湿疹ができ、一般に症状が良くなったり悪くなったりを繰り返す慢性的な疾患です。
本来は乳幼児に起こる皮膚病の代表であり、以前は小学校の低学年でほとんど治ってしまう病気だとされていました。ところが最近では、20~30代の大人のアトピー性皮膚炎も珍しくなく、子供の頃から成人まで症状が続いている人や、また思春期を過ぎてから再発する人もいます。
そこで今回は、多くの人を悩ます慢性的な皮膚病『アトピー性皮膚炎』についてお話しすることにしましょう。

皮膚炎体質

アトピー性皮膚炎を起こす人というのは、もともと皮膚に炎症を起こしやすい体質的な素因「皮膚炎体質」を持っています。この皮膚炎体質には、次のように「アレルギー体質」と「ドライスキン」の2つが関係しています。

①アレルギー体質

アレルギー体質とは、ダニや花粉などの異物が体内に入ったときに、アレルギー反応の原因となる「IgE抗体」を作りやすい体質のことを言います。例えば、このアレルギー反応による症状が気管支に出やすい人は「ぜんそく」になったり、また鼻に出やすい人は「花粉症」を発症したりします。アトピー性皮膚炎の人は、皮膚にアレルギー症状が出やすいタイプであると言えます。

②ドライスキン

図『きょうの健康』より

図『きょうの健康』より

皮膚の表面を覆っている「角質層」には、皮膚の水分の蒸発や外部からの刺激を防ぐ「バリア機能」が備わっています。しかし、肌が著しく乾燥している「ドライスキン」では、角質層がはがれやすかったり、角質層の細胞間に隙間ができたりして、皮膚のバリア機能が低下しています。そうすると、外からアレルゲンなどさまざまな刺激物質が侵入して皮膚炎を起こしやすくなります。

アトピー性皮膚炎を悪化させる要因

アトピー性皮膚炎は、このような皮膚炎体質が元にあり、ここに次のような「悪化させる要因」が加わることで発症します。悪化要因の中でどれに反応するかは人によって異なりますが、皮膚炎を起こしている人は日頃の生活の中で考えられる要因を減らす工夫が大切になります。

皮膚炎を悪化させる要因
  • ストレス
  • 体調不良
  • 温度変化
  • 湿度(乾燥)
  • 紫外線
  • 発汗
  • 石鹸、シャンプー
  • 化粧品
  • 食べ物
  • ダニ、ホコリ
  • 衣服
  • 手でかくこと など

病院での治療

image003アトピー性皮膚炎に対する病院での治療は、主に「ステロイド外用薬」を使った症状を抑える対策が中心です。ステロイド外用薬は、皮膚の炎症を抑えかゆみを鎮めるのに適したお薬です。
ただ、「皮膚が薄くなる」「毛細血管が拡張する」などの副作用を心配して、使用することに抵抗を感じている人もいます。
また、そもそも病院での治療の目的とは、外用薬などを使って日常生活に影響しない程度に症状を抑え、病気とうまく付き合っていく方法を考えることにあり、アトピー性皮膚炎の完治を目指しているわけではありません。病院のステロイド外用薬を使い続けたとしても、皮膚炎を起こす体質が改善されるわけではないのです。

ホノミ漢方における対策

そこで、アトピー性皮膚炎など、皮膚炎を起こしやすい体質を改善するのであれば、漢方の考え方も取り入れた治療を行っていく必要があります。
ホノミ漢方には、かゆみや炎症を伴うようなアレルギー性の皮膚病の体質を改善するお薬として、
アクトマンがあります。
アクトマンは、アレルギー反応を抑制して皮膚の炎症やかゆみを鎮め、また血行を良くして皮膚炎や湿疹などの皮膚症状の回復を促してくれる働きがあります。

アクトマンアクトマンの構成生薬

  • 皮膚の炎症・かゆみを鎮める
    (オウレン・オウゴン・オウバク・サンシシ・サイコ)
  • 血行を良くする
    (トウキ・センキュウ・シャクヤク・ジオウ)
  • アレルギー反応を抑制する(カンゾウ)

治療効果を高めるスキンケア

アトピー性皮膚炎は長期に渡って治療が必要となりますが、これらの治療効果を高めるためには日頃のスキンケア対策がとても重要になります。そこで、アトピー性皮膚炎を治療する上で大切なスキンケアのポイントをいくつかご紹介しましょう。

1)正しい入浴法を身に付けましょう
  • image004入浴やシャワーで皮膚を清潔に保つことは大事ですが、体を洗うときにはゴシゴシこするのではなく、石鹸をよく泡立てて手の平などで優しく洗うようにしましょう。
  • 石鹸やシャンプーも洗浄力の強いものは避け、肌への刺激が少ないものを選ぶようにしましょう。洗った後も石鹸の成分が残らないように念入りにすすぎましょう。
2)入浴後の保湿を忘れずに
  • image005入浴後は皮膚が水分を吸収していますが、短時間で蒸発してしまいます。乾燥を防ぐために、できれば肌に潤いが残っている入浴後5分以内に保湿剤を塗るようにしましょう。
  • 保湿剤は1日に何回塗っても構いませんので、皮膚が乾燥してきたと感じるときに、たっぷりと(ベトベトした感じが残る程度に)塗りましょう。
3)ストレスにも注意
  • image006かゆみを我慢してストレスになったり、かゆみがひどくて夜に眠れなくなるのも良くありません。かゆみがひどいときには、かゆみ止め外用薬も使用してかゆみを抑えましょう。

花粉症と治療薬

image001今や国民病とも言える存在になった『花粉症』。 特に、スギ・ヒノキをはじめとする花粉が大量に飛散する春先は、花粉が原因となるアレルギー性鼻炎でお悩みの方も多いのではないでしょうか。
近年では、医療用からシフトしたスイッチOTCと呼ばれる一般用医薬品として、 数々の鼻炎薬が登場し、テレビCMでも注目を集めています。 

そこで、今月は『花粉症と治療薬』についてお話しすることにしましょう。

花粉症の発症ステップと主な症状

花粉症は、特定の植物の花粉に繰り返し接触することで、その花粉を身体が異物(アレルゲン)と認識し、過剰な防御反応を引き起こすアレルギー疾患です。花粉症は、次のステップで発症します。

花粉症の発症ステップ

image002①身体が花粉を抗原と認識すると、花粉に対する抗体(IgE抗体)が作られる。

② IgE抗体が、鼻や目の粘膜にある肥満細胞に結合する。

③ 再び体内に侵入した花粉が、肥満細胞に結合したIgE抗体と結合すると、肥満細胞から化学伝達物質 (ヒスタミン等)が放出される。

④ 化学伝達物質が、花粉を身体から排除しようとして、花粉症の症状が起こる。

主な症状

花粉症では、代表的な次のアレルギー性鼻炎の症状の他、目の痒み、肌あれ、喉のイガイガ感等を起こすことがあります。

くしゃみ

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鼻水

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鼻づまり

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鼻粘膜には、自律神経交感神経副交感神経)が分布していて、血管に流れる血液の量を調節したり、鼻の分泌腺からの分泌を調節しています。鼻粘膜には知覚神経もあり、知覚神経が肥満細胞から出されるヒスタミンの刺激を受けると、くしゃみが起こります。また、このヒスタミンによる知覚神経への刺激が、分泌腺からの分泌をコントロールする副交感神経に及ぶと、分泌腺からの分泌が盛んになり鼻水が出る様になります。さらに、ヒスタミンは鼻粘膜の血管にも作用して、血管の拡張や血液の循環障害を起こすことで鼻粘膜を腫らすため、鼻づまりが起こります。肥満細胞から放出される化学伝達物質には、ロイコトリエン等もあり、これらも鼻水や鼻づまりを引き起こす原因になっています。

現代医学の治療は…

image006花粉症をはじめとするアレルギー性鼻炎の治療では、症状を軽減する対症療法として、抗ヒスタミン薬がよく使用されます。
抗ヒスタミン薬は、大きく次の様なタイプに分けられ、市販の鼻炎薬にも配合されています。

分類 第1世代 抗ヒスタミン薬 第2世代 抗ヒスタミン薬
主な成分
  • クロルフェニラミンマレイン酸塩
  • クレマスチンフマル酸塩 等
  • 塩酸アゼラスチン
  • ケトチフェンフマル酸塩
  • エピナスチン塩酸塩
  • フェキソフェナジン塩酸塩
  • セチリジン塩酸塩 等
作用 肥満細胞から放出されたヒスタミンが神経や血管のヒスタミン受容体に結合しない様、先回りしてブロックするタイプです。 第1世代の抗ヒスタミン作用に加えて、主に肥満細胞の細胞膜を強くしてヒスタミン等を放出し難くする「抗アレルギー作用」を併せ持っています。
特徴
  • ヒスタミン受容体をブロックし、くしゃみ、鼻水に効果があります。
  • 第2世代より即効性が高い。
  • 眠気を感じることがあるため、車を運転する人は注意が必要です。
  • 放出された化学伝達物質をブロックするのではなく、放出そのものを抑えるため、予防的効果が期待できます。
  • 効果が長く持続します。
  • 第1世代に比べ、眠気の副作用が少ない。
  • 効果が出るまで時間がかかるため、花粉飛散の2週間前から服用を開始し、シーズン中は継続する必要があります。
  • 副作用に「肝機能障害」がある成分もあり、代謝機能が落ちた高齢者には注意

 

花粉症と治療薬 Check 市販の鼻炎薬に多いタイプは??

主な市販の鼻炎薬は、第1世代抗ヒスタミン薬に、血管を収縮させて鼻粘膜の腫れを緩和する交感神経刺激薬(プソイドエフェドリン塩酸塩、フェニレフリン塩酸塩、メチルエフェドリン塩酸塩等)と鼻水を止める副交感神経遮断薬(ベラドンナ総アルカロイド等)を組み合わせた鼻炎薬が一般的です。しかし、次の注意も知って、自分に合ったお薬を選ぶことが大切です。

交感神経刺激薬の注意
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副交感神経遮断薬の注意
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漢方では…

「花粉症」の効能があることから、花粉症の治療に小青竜湯が使われることがあります。
ところが、小青竜湯には、上記の「交感神経刺激薬」と同じ様に働くエフェドリンという成分を含む「麻黄」という生薬が配合されています。花粉症と治療薬

麻黄は、交感神経を刺激して、鼻水や鼻づまりを鎮める効果がありますが…、「心臓の弱い人、血圧が高い人、胃弱者、虚弱者」に注意が必要ということもお忘れなく!
小青竜湯は、胃・心臓等が弱い人に向かない漢方薬なのです。

ホノミ漢方では…

こうした一般の花粉症対策を踏まえ、より安心で即効性のあるアレルギー性鼻炎対策を考えますと…、漢方薬と西洋薬の利点を上手く取り入れる方法もあります。

ホノミ漢方には、アレルギー性鼻炎を改善するお薬として、
ホノビエン錠deux(ドゥ)」があります!

ホノビエン錠deuxは…

  • アレルギー反応を抑制する … サイシン、カンゾウ
  • 血行を盛んにして、鼻粘膜のうっ血や化膿からの症状を改善する … ケイガイ、ビャクシ
  • 鼻の塞がりを取る … シンイ
  • 自律神経の働きを盛んにする … ショウキョウ
  • アレルギー性鼻炎の原因となるヒスタミンを抑える … d-クロルフェニラミンマレイン酸塩
    (抗ヒスタミン剤による眠気防止に、カフェインも配合しています)

の8種類の成分の働きを活かしたお薬です。

『花粉症』を予防するための養生法

1)アレルゲンとの接触を避けましょう!

・ アレルゲンとなる花粉を避ける日常生活を意識しましょう。

  • 外出時は…
    風邪2– 花粉飛散量が多い日の外出は控える。
    – 外出する前に、マスクやメガネを着用する。
    – 家に入る前に花粉を払い落す。
    – 帰宅後は、手洗い・洗顔・うがいを!
  • 屋内では…
    – 洗濯物は、なるべく屋内に干す。
    – 部屋を乾燥させない様にする。
image0132)鼻の粘膜の防御機能を下げない生活習慣を!
  • ストレスや睡眠不足は、身体が異物を取り除く防御機能を下げてしまいます。
  • 趣味を楽しみストレスを解消すること、十分な睡眠で体力を蓄えることが大切です。
image0143)胃をいたわる食習慣を!
  • 漢方の「 陰陽五行説(いんようごぎょうせつ) 」という考え方によりますと、鼻と胃は密接に関係していて、鼻の病気を治すためには、胃を整えることが大切とされています。
  • 暴飲暴食等、胃に負担がかかる食習慣は、避けましょう。

月経前症候群(PMS)

image006月経の前になると、イライラしたり、お腹や腰が痛くなったり、眠気が起きたり…。皆さんもこのような経験はありませんか?
月経前につらい症状が現れるのは当たり前だと思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、実はこのような月経前の心身の不調は「月経前(ぜん)症候群」という病気の1つとして捉えられています。
現在、月経前にこうしたさまざまな不調を訴える女性は非常に多く、ある調査によると、20~40代の女性の約9割もの人がこの月経前症候群を経験したことがあると答えているそうです。
そこで今回は、多くの女性を悩ます病気『月経前症候群』についてお話しすることにしましょう。

月経前症候群とは

月経前症候群とは、月経の3~10日前からさまざまな精神的、身体的症状が現れ、月経開始とともにこれらの症状が消えるような状態をいいます。英語では”PMS”(Premenstrual Syndrome)と呼ばれ、また以前は「月経前緊張症」という名前で呼ばれていました。
月経前症候群で見られる症状は多岐にわたりますが、主に次のような精神的症状、身体的症状が現れてきます。

精神的症状 身体的症状
  • イライラ感
  • 眠気や不眠
  • 集中力の低下
  • 気持ちがふさぐ
  • 情緒不安定
  • 不機嫌    など
  • 下腹部の痛みや膨満感
  • 乳房の張りや痛み
  • 脱力感
  • 腰痛
  • 頭痛
  • 肩こり
  • めまい
  • 耳なり
  • 食欲増進
  • 便秘・下痢
  • にきび・吹き出物
  • 手足のむくみ    など

このような症状を経験した女性のほとんどは月経前症候群に対してストレスを感じているようで、この影響から「人に不機嫌な態度を取ってしまった」「物や人にあたってしまった」「月経前症候群が原因で仕事を休みたいと思ったことがある」など、人間関係や社会生活にも影響が出ていると感じている女性も少なくないようです。

月経前症候群の原因

月経前症候群が起こる原因はまだはっきりと分かっていないのですが、次の2つの要因が関係しているのではないかと考えられています。

①ホルモン分泌の変化

症状が現れる月経の3~10日前というのは月経周期の中の高温期(黄体期)に当たり、この時期は女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンの分泌が大きく変化する時期になります(右図参照)。このホルモン分泌の変動が心身に何らかの影響を与えているのではないかと考えられています。

②ストレスによる影響

もう一つの要因はストレスなどの精神的要素です。ストレスが加わると女性ホルモンの分泌が乱れるだけでなく、自律神経の働きにも影響します。自律神経は内臓や分泌腺など身体のさまざまな働きをコントロールしているので、自律神経が乱れることで心身にいろんな症状が現れてきます。

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病院での治療

image004このような月経前症候群の症状に対して、病院では主に「ホルモン療法」が行われます。これは、ピル(経口避妊薬)などを使用して月経前に変動するホルモン分泌を一定にコントロールするという治療法です。また、他にも精神的な症状の改善に「抗不安薬」や「抗うつ薬」が使用されることもあります。

しかし、これらの治療法はあくまで症状を緩和するだけの対症療法に過ぎません。現代医学では月経前症候群の原因自体がまだ明確でないため、残念ながら根本的に治療する方法は確立されていないようです。

ホノミ漢方における対策

現代医学では原因不明といわれるような病気であっても、漢方の考えに基づいた治療を行っていくことが可能です。特に、月経前症候群を含め女性に起こりやすいさまざまな病気「女性病」の改善には、広く漢方薬が活用されています。

月経前症候群は、漢方では血(血行・ホルモン)の乱れを中心に、気(神経の働き)の乱れ、水(水分代謝)の乱れが影響して起こっていると考えられています。 そこでホノミ漢方には、この中でも重要な「血の乱れ」、つまり血行不良やホルモンバランスの乱れを整えるための
“女性病のお薬”エッキ錠があります!

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生活習慣で気を付けること

月経前症候群は、生活習慣を改善することによっても症状を緩和させることができます。漢方の力で身体の中のホルモンバランスを整えながら、日頃の生活の中では次のようなことに気をつけておきましょう。

 image0061)カフェイン、塩分を控えましょう
  • カフェインには神経を興奮させる働きがあるので、月経前症候群の精神的症状を悪化させる可能性があります。コーヒーやチョコレートなど、カフェインを多く含む飲み物や食べ物はなるべく避けるようにしましょう。
  • 塩分を控えることで体内に溜まっている水分量が減るので、月経前症候群によるむくみを改善することができます。
image0072)カルシウム、ビタミンB6の摂取を増やす
  • カルシウムを十分に摂取することで、月経前症候群の身体的・精神的症状が軽減されます。
  • また、ビタミンB6も月経前症候群の症状を緩和させるといわれているので、摂取を増やすようにしましょう。
image0083)ストレスを解消しましょう
  • 月経前症候群は、ストレスなどの精神的な要因が大きく関係しています。あまり体調の細かな部分ばかりを気にしすぎず、趣味や好きなことに集中してストレスを解消することも大切です。
  • 適度に身体を動かすこともストレス発散につながるので、定期的に有酸素運動を行うのも良いでしょう。

糖尿病

かき・くり・新米、サンマにきのこ…季節は秋。食べ物がおいしい時期になりました!
食事の量もついつい増えて、「最近体重が…」「メタボ気味かも…」と心配されている方も多いかもしれません。
そこで今回は、生活習慣病の中でも特に肥満と関係の深い「糖尿病」について紹介しましょう。

血糖値が慢性的に高くなるのが「糖尿病」

糖尿病とは、血液中の糖濃度(血糖値)が慢性的に高くなる病気です。症状が進行すると、尿の中にまで糖が漏れ出てくるため、「糖尿病」と言われています。

糖(ブドウ糖)は、私たちが身体を動かすために大切なエネルギー源であり、ごはんなどの炭水化物が消化分解されて作られます。
食後、糖の吸収によって血糖値が上がると、膵臓からインスリンというホルモンが分泌され、細胞への糖の取り込みを促進します。その結果、血液中の糖は減少し、血糖値は一定の範囲に調節されています。

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しかし何らかの理由でインスリンが上手く働かなくなると、糖は細胞に取り込まれにくくなり、血糖値は下がりにくくなって、糖尿病になってしまいます。

糖尿病が起こる理由

では、インスリンが働かなくなるのはどのような場合でしょうか?
大きく分けて二つのケースが知られています。

image0021)インスリン分泌の障害

膵臓からのインスリンの分泌が悪くなる場合です。
日本人は欧米人に比べインスリンの分泌量が少なく、糖尿病を起こしやすい体質であることが最近の研究で分かっています。
この状態に「食生活の乱れ」「運動不足」「ストレス」などが加わることで、さらにインスリンの分泌量が減ったり、糖の取り込みが悪くなってしまうために、肥満やメタボでない人でも糖尿病を発症してしまうことがあります。
家族に糖尿病の人がいる場合には特に注意が必要です。

image003 2)インスリン感受性の低下

インスリンはある程度分泌されているにもかかわらず、糖を取り込む細胞の感受性が低下している状態で、主に肥満によって起こります。
肥大した脂肪細胞は、インスリンの感受性を鈍くする物質を分泌するため、各細胞の糖の取り込みが悪くなり、高血糖状態が引き起こされてしまうのです。

血糖値が高いとなぜ悪いの?

image004血糖値が高い状態が慢性的に続くと、血管に大きな負担がかかり、血管がもろくなってしまいます。そのため、多くの血管が存在する眼や腎臓、さらに脳や心臓に合併症を起こし、最悪の場合には失明や透析、脳梗塞や心筋梗塞につながってしまいます。そのため、早い段階から生活習慣の改善や薬の活用によって血糖値を良好にコントロールする必要があるのです。

糖尿病の診断基準は?

糖尿病は、初期の段階では自覚症状がないため、定期的に病院での検査を受けることが大切です。 糖尿病の診断基準は2010年に改訂され、以下の項目を確認することと定められました。

検査Ⅰ:血糖値

血糖値の測定方法には、10時間以上の絶食の後に測定する「空腹時血糖値」と、一定量のブドウ糖を溶かした液体を服用して2時間後に測定する「ブドウ糖負荷後2時間後値」、さらに空腹かどうかを問わない「随時血糖値」があります。
これらの検査により、「正常型」「境界型(予備軍)」「糖尿病型」が判定されます。

検査Ⅱ:HbA1c(ヘモグロビンA1c)

HbA1cは、赤血球の成分であるヘモグロビンと、血液中の糖が結合した物質です。HbA1cは短期間では増減せず、過去1~2ヵ月の血糖値の平均を反映します。

HbA1cが6.1%以上(※)であると、「糖尿病型」と判断されます。
(※6.1%は日本独自の測定法による基準であり、国際的な測定法による値である6.5%に今後変更される予定になっています。)

糖尿病の診断では、以上2種類の検査を行い、血糖値とHbA1cの両方が「糖尿病型」であった場合に、「糖尿病」と診断されます。
また、血糖値のみ「糖尿病型」でも、糖尿病の典型症状や確実な糖尿病性網膜症があるときには「糖尿病」と診断されます。
血糖値とHbA1cのどちらか片方だけが「糖尿病型」であった場合には、一ヶ月以内に再検査が行われます。

現代医学での治療法は?

image006糖尿病治療の基本は、生活習慣の改善。食生活や運動療法などを行い、日々の生活習慣を見直すことが重要です。生活習慣の改善に取り組んでも改善が見られない時は、薬物療法が行われます。内服薬としては、以下のものがあります。
症状が重い時にはインスリンの自己注射などの治療も必要になります。

種類 作用
糖の吸収を遅くする薬 α-グルコシダーゼ阻害薬 小腸からの糖の吸収を遅らせる
インスリンの
分泌を促す薬
スルホニル尿素薬
速効型インスリン分泌促進薬
膵臓に作用して、インスリンの分泌を促す
インスリンの
働きを改善する薬
チアゾリジン薬
ビグアナイド薬
筋肉や肝臓に作用して、インスリンの働きを良くする
新しい働きの薬 インクレチン関連薬 糖が吸収されるとインスリンの分泌を促すために小腸から膵臓に送られるホルモン(インクレチン)の働きを高める

ホノミ漢方では…

血糖値が気になる方におすすめできるお薬として、
ホノミ漢方には、「シノミッテルカプセル」があります。

シノミッテルカプセルは、血糖値を上がりにくくしたり、血糖上昇に伴う口渇(口の渇き)などの自覚症状を改善する働きのお薬です。

シノミッテルカプセルは、体質や病状を考えて正しく服用することが大切ですので、服用に際しては、ホノミ漢方会会員の先生方とよくご相談ください。

生活習慣で気をつけること

糖尿病の予防・改善のためには、生活習慣の改善が最も大切です。そこで、生活習慣で気を付ける点について紹介しましょう。

適正摂取エネルギー量を守る

食べすぎは肥満や血糖値の上昇を招くため、腹八分目を心掛けることが大切です。
身長・体重から算出される適正摂取エネルギーを一つの目安に考えるのが良いでしょう。

糖尿病1

その他、ゆっくりよくかんで食事をする(満腹感が得られる)、 食物繊維を積極的に摂る(食後の血糖値の上昇を緩やかにする) なども重要です。
糖尿病の治療中の人は、担当医や管理栄養士に相談しながら、 栄養バランスのとれた食事で食生活の改善を図るようにしましょう。

適正摂取エネルギー

標準体重(kg) … 身長(m)×身長(m)×22

×

身体活動量(kcal) … 軽労作(デスクワークが主な人・主婦など)
普通の労作(立ち仕事が多い職業)
重い労作(力仕事が多い職業)
⇒25~30kcal
⇒30~35kcal
⇒35kcal~
ウォーキング、ジョギングなどの有酸素運動を取り入れる糖尿病2

ウォーキングやジョギング、水泳などの軽い有酸素運動 を1日合計30分行うようにしましょう。10分間×3回 のように、分けて行ってもかまいません。また、適度な 運動は継続することで蓄積した脂肪が減り、インスリン が効きやすい身体になってきます。一週間に3日~5日を目安に行うようにしましょう。

その他糖尿病3

節酒・禁煙・ストレス解消を心掛けます。
また、睡眠不足は血糖値上昇の引き金になるため、睡眠をしっかりとるようにしましょう。