胃もたれ・胃痛・胸やけ(機能性ディスペプシア)

「少し食べただけで、すぐにお腹がいっぱいになる…」
「食後に必ず胃が重苦しくなる…」
「キリキリ、シクシク胃が痛む…

「胃の症状はあるのに、検査をしても異常なし…」

そんなあなたは『機能性ディスペプシア』と呼ばれる状態かもしれません。なんと日本人の4人に1人が、この機能性ディスペプシアに悩んでいると言われています。
そこで今回は、多くの人を悩ませる「機能性ディスペプシア」についてお話ししましょう。

機能性ディスペプシアとは

ディスペプシアとは、「早期膨満感」「胃痛」「胃もたれ」といった、みぞおちを中心とするさまざまな症状のことを指します。

つまり、機能性ディスペプシアとは、詳しい検査をしても原因となる病気が見つからないにもかかわらず胃の機能に異常が生じて、みぞおちを中心とするこれらの症状が週に数回以上、慢性的に現れる病気です。これまでは、「慢性胃炎」「神経性胃炎」と呼ばれていたもので、2013年に「機能性ディスペプシア」という概念が導入されました。

さて、これらの症状は、どのような胃の機能異常によって起こるのでしょうか。健康な胃の働きとともに見ていきましょう。

胃の働きと、機能性ディスペプシア

食べ物が胃に入ってくると胃の上部が膨らみます。
ここで胃の上部が十分広がらないと、少し食べただけでお腹がいっぱいになります。(早期膨満感)
             
次に、胃の壁から胃酸が分泌されます。
通常、胃酸が分泌されても胃部に痛みは感じません。しかし、胃酸に対して敏感な知覚過敏の状態になると、みぞおちに痛みが出たり、焼けるような感じが出ます。(胃痛)
なお、胃酸が多く分泌されるのは食後ですが、胃酸は空腹時でも分泌されているため、食後だけでなく空腹時に胃痛が起こることもあります。
              
続いて胃は、「蠕動運動」(ぜんどううんどう)と呼ばれる、波打つような動きをして胃から十二指腸へ食べ物を送ります。
この蠕動運動が弱く食べ物を送り出せないと、いつまでも胃に食べ物が残ったままになり、胃もたれやお腹の張りにつながります。(胃もたれ)

機能性ディスペプシアの原因

さて、原因となる病気がないにもかかわらず、どうして胃の機能は乱れるのでしょうか。
胃の異常の多くは「ストレス」が原因で、このストレスによって胃の働きを制御している自律神経に乱れが生じて起こるとされています。
ストレスの他に、「睡眠不足」「食生活の乱れ」「喫煙」「ピロリ菌の感染」なども胃の働きに関係していると考えられています。

病院での治療法

病院では、症状や原因によって次のようにお薬を使い分けます。

薬物 特徴
胃の動きを良くする薬 早期膨満感や胃もたれなど、胃の運動が低下して起こる症状に用いられます
胃酸の分泌を抑える薬 胃が知覚過敏状態になり、胃酸に敏感に反応して痛みが生じているときに使われます
抗不安薬 ストレスが強い場合に用いられます

ホノミ漢方における対策

ホノミ漢方には、人間が本来もつ自然治癒力を高めながら乱れた胃腸機能を整え、機能性ディスペプシアの不快な症状を改善するお薬としてエスマーゲン、エスマーゲン錠』があります。

エスマーゲン、エスマーゲン錠の構成薬物

「エスマーゲン、エスマーゲン錠」は…
胃腸の働きを活発にするカンゾウ、ニンジン
胃酸の出すぎを抑えるオウレン、ギュウタン、チンピ、ビャクジュツ、その他4種類の制酸剤
自律神経の働きを整えるコウボク、ショウキョウ
といった、8種類の生薬を中心4種類の制酸剤を配合したお薬で、胃の働きが衰えている状態から、逆に働きすぎている状態まで、幅広い胃腸症状の改善に役立つ内容です。

   

日常生活で気を付けたいこと

胃の働きが乱れているときは、胃にやさしい生活を送ることも大切です。次の4つのポイントに気を付けましょう。

1)ストレスをためない

ストレスは胃腸の働きを乱す大きな原因です。身体を動かしたり音楽を聴いたりと、気分転換をしてストレスの軽減に努めましょう。

 

2)食習慣を見直す

●食事をとると胃に過剰な負担がかかるため、規則正しく食事をとります。
●食べ物を消化するため、胃は食後に動きます。そのときに運動をすると、胃の働きが弱くなってしまうため、食後30分は休憩しましょう。
●口の中で細かくしておくと、胃での消化の負担が少なくなります。 食べ物は30回以上噛むようにしましょう。
●食べすぎると胃に負担となるため、食事は腹八分目にしましょう。

 

3)十分な睡眠をとる

十分な睡眠をとることで胃の働きを司る自律神経の乱れが整い、胃の機能が回復します。

 

4)禁煙する

喫煙は胃の血流を悪化させ、働きも低下させてしまいます。
つまり、禁煙することで胃への負担を減らすことができるのです。

高血圧の合併症(動脈硬化、脳卒中、心筋梗塞)

日本で最も多い生活習慣病は「高血圧症」です。その数、4300万人にも上るといわれていますが、きちんと病院を受診している人はそのうちの約半数しかいないとか…。

自覚症状がないからといって安易に考えていてはいけません。高血圧症は「サイレント・キラー(静かな殺し屋)」とも呼ばれ、治療せずにそのまま放っておくと、知らぬ間に症状が進行し、重篤な合併症を引き起こす危険な病気です。

そこで今回は、高血圧を放置しておくとどのような危険があるのか、高血圧の合併症についてお話しすることにしましょう。

血圧:血液が血管に及ぼす力

血圧とは、全身を流れる血液が血管の壁を押す圧力のことです。

私たちは普段、血圧計の数値でしか血圧を認識することがありません。身体の中で血圧が上がったとしても、自覚症状として実感することはほとんどなく、私たちが気付かない間に上昇・下降を繰り返しています。

 

では、血液が血管に及ぼす力というのは、一体どれほどのものでしょうか?

例えば、重症の高血圧症の人の血圧は180mmHg(最高血圧)にも達します。これは、水より13.6倍も重い水銀を180mm噴き上げることのできる力に相当します。

これを水に置き換えると2448mm、なんと

2.5mもの高さまで噴き上げるだけの力になります。

高血圧症の人は、毎日これだけ強い力が血管に加わり続けているのです。

「高血圧」の詳しい内容はこちら

 

動脈硬化

血圧の高い状態が続いて血管の壁に強い力が加わり続けると、どのようなことが起こるのでしょうか?

高血圧の状態が続くと、次第に血管の柔軟性が失われ、硬くもろくなっていきます。もろくなった血管の内皮細胞に傷が付くと、そこから血液中のコレステロールなどが入り込みます。

そうすると、アテロームと呼ばれる柔らかい塊を作って血管の壁がこぶのように膨らみ、血管の内側が狭くなっていきます。このように、血管自体がもろくなったり、血管内が狭くなるような状態を「動脈硬化」と呼びます。

動脈硬化が起こると、そこで血液の流れが悪くなってしまうので、血栓(血液の塊)が出来やすくなります。

 

脳卒中・心筋梗塞

このような動脈硬化は、身体の一部の血管だけに出来るものではなく、全身の血管で同じような状態が起こります。つまり、高血圧が続くと、脳の血管心臓を取り巻く血管(冠動脈)も次第にもろくなり、血栓が出来やすい状態になってしまいます。

 

脳卒中

脳卒中の原因の大部分を占めるのが高血圧です。

脳出血
くも膜下出血

状態 動脈硬化でもろくなった脳の血管が破れて出血する「脳出血」や、脳の血管に出来たこぶが破裂して出血する「くも膜下出血」があります。
症状 出血した血液が脳内の神経を圧迫するため、後遺症として左右どちらか一方の顔や手足などに麻痺やしびれが残ります。また、くも膜下出血では突然激しい頭痛も起こります。
脳梗塞 状態 動脈硬化が進行して狭くなった脳の血管に血栓が詰まり、血流が途絶えた部位の脳の神経細胞が死んでしまいます。
症状 脳梗塞を起こした部分の神経細胞が死んでしまい、脳出血と同じように、顔や手足の麻痺・しびれ、他にもろれつが回らない・言葉が出ないといった言語障害が現れます。

 

心筋梗塞

動脈硬化によって心臓の冠動脈の内側が狭くなると、血流が悪くなって一時的に心臓の筋肉が酸素不足に陥ってしまいます(狭心症)。これがさらに進行し、冠動脈に血栓が詰まって血液の流れが完全に途絶えてしまうと、その先の心臓の筋肉が栄養不足に陥って死んでしまいます。これが「心筋梗塞」です。

 

脳卒中と心筋梗塞は、ひとたび発作が起こると、緊急に治療が必要となる極めて危険な状態となります。

高血圧症は、このような非常に重篤な合併症のもととなる病気です。だからこそ、早めの対策が必要であり、普段から血圧のコントロールを意識することが大切となります

ホノミ漢方における対策

ホノミ漢方には、これらの合併症を防ぐために、原因となる高血圧症を改善していくことのできるお薬としてサイロ」 「サイロヤング錠があります。

 

サイロの構成生薬

サイロは、身体に合った血圧に調整するシャクナゲヨウ・ケツメイシ、弱った血管を強くするカイカ、さらに高血圧症の改善を手助けするカノコソウ・センキュウを含めた、5種類の生薬で構成されています。

 

 

 

サイロ の詳しい内容はこちら

 

サイロヤング錠の構成生薬

サイロヤング錠は、降圧作用のあるチョウトウコウ、血行を改善するトウキ・センキュウ・シャクヤク・ジオウの他、オウギ・オウバクを加え、高血圧に伴う随伴症状(のぼせ、肩こり、耳なり、頭重)を改善する7種類の生薬で構成されています。

 

 

サイロヤング錠 の詳しい内容はこちら

 

これらのお薬は、体質や病状を考えて正しく服用することが大切ですので、服用に際しては、ホノミ漢方のお薬をお取り扱いいただいている薬局・薬店の先生とよくご相談ください。

 

日常生活における注意

高血圧症の人は、生活習慣を改善するだけでも血圧を下げることができます。お薬の服用と併せて、日常生活の中では次のようなことに注意しましょう。

1)塩分を控える

食塩の中に含まれているナトリウムには血圧を上げる働きがあるため、食事の中で塩分を控える必要があります。

高血圧症の人は、1日当たりの食塩摂取量を6g未満に抑えるように推奨されています。味付けを薄味にしたり、汁物やスープの量を減らすなどして、減塩しましょう。

 

2)肥満に注意

肥満は血圧を上げる要因となり、心臓にも負担をかけてしまいます。体重を減らすことで血圧も下がるといわれていますので、腹八分目を心掛けて、カロリーをとりすぎないようにしましょう。

 

 


3)ストレスをため込まない

ストレスも血圧を上げる重大な要因となります。

ストレスを解消するには、趣味や娯楽の時間を作ったり、質の良い睡眠をとるようにしましょう。また、就寝と起床の時間を守った生活リズムを保つことも大切です。

 

4)適度に運動する

適度な運動は肥満解消やストレス軽減に役立ち、脳卒中や心筋梗塞の予防にもつながるといわれています。

運動は疲労を伴ったり興奮するような激しいものではなく、少し汗ばむ程度のウオーキングや、ラジオ体操などの有酸素運動が良いでしょう。

 

NASH(お酒を飲まなくても起こる脂肪肝炎)

図1

「肝臓を悪くするのはお酒をたくさん飲んでいる人」
「私は普段めったにお酒を飲むことはないから、大丈夫」
…と思っている人、多いのでは?

 

しかし最近では、お酒をあまり飲まないにもかかわらず発症する肝臓の病気「NASH(非アルコール性脂肪肝炎)」が増えてきています。

脂肪肝炎が過剰な飲酒によって起こるというのは以前からいわれていましたが、実はそのほとんどがアルコールなしで発症しているのです。

そこで今回は、『NASH(ナッシュ)』についてお話ししましょう。

NASHとは

私たちはアルコールを飲むと、その代謝の過程で中性脂肪が生じ、それが肝臓にたまっていきます。この脂肪が肝臓全体の3割以上を占めるようになると「脂肪肝」といわれるようになります。

図2しかし、アルコールを飲まない場合でも、食べすぎや運動不足などの生活習慣の乱れによって、肝臓では脂肪がたまっていきます。

このように、アルコール以外の原因で脂肪肝が進行して炎症を起こしたものが「NASH」です。

肝臓は沈黙の臓器ともいわれており、NASHは初期の段階では自覚症状がほとんどなく、健康診断などで指摘されて見つかる場合が多いようです。

NASHに至るまでの経過

健康な肝臓がNASHになるまでには次の2つの段階があります。

図3第1段階 脂肪肝

肝臓には、食生活の乱れ運動不足などの不摂生によって、すぐに脂肪がたまってしまいます。そのため、生活習慣の乱れが原因となって起こる肥満や糖尿病、高血圧、高脂血症などの生活習慣病を持っている人は脂肪肝になるリスクが高いといえます。

第2段階 NASH

内臓脂肪が体内に蓄積すると、エネルギーを作るときに大量の脂肪が肝臓へと運ばれます。この脂肪が肝臓で代謝される際に活性酸素が生じて肝臓を傷つけ、炎症を起こします。

また、が肝臓にたくさん蓄積すると肝臓の炎症や線維化を進める原因になります。女性の場合は閉経すると鉄が肝臓にたまりやすくなるので注意が必要です。

●もしもNASHこのまま進行したら…

NASHになると、肝臓での炎症が続き、線維化が起こります。これが進行すると、肝臓が硬くなり機能が低下する肝硬変になり、そのうち一部は肝がんへと進行します。NASHが進行すると、約10年で3割前後が肝硬変や肝がんに至るといわれているので、早めの対策が必要です。

NASHの治療

図4病院でのNASHの 治療の基本は、原因となる肥満や生活習慣の改善です。バランスの良い食事や運動法といった生活指導の他に、生活習慣病のある人はその病気に対する薬物治療も行われます。また、生活習慣病のない人は肝臓の炎症や線維化を抑える薬物治療が行われます。

 

NASHの人に用いられる薬 

生活習慣病のある人
 NASHがある人には生活習慣病に用いられる薬の中でも、肝機能を改善させる効果もあるとされる薬が選ばれます。

糖尿病がある人 ・インスリン抵抗性改善薬(ピオグリタゾン)
脂質異常症がある人

・コレステロール合成阻害薬(スタチン系)

・コレステロール吸収阻害薬(エゼミチブ)

高血圧症がある人 ・降圧剤(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)

 

○生活習慣病のない人

ビタミンE ビタミンEには、強力な抗酸化作用があるため、活性酸素の除去に効果があります。また、肝組織も改善させます。

 

ホノミ漢方での対策は?

ホノミ漢方には、生薬の働きを活かしてNASHなどで負担がかかっている肝臓の働きをサポートするお薬として、ジヨッキがあります。

このジョッキには肝臓だけでなく腎臓にも働く生薬が含まれています。

昔から大切なことを「肝腎」というように、肝臓と腎臓は身体にとって大切な臓器であり、互いに助け合って働いている、関係の深い臓器なのです。

体内に入った有害物質は肝臓で代謝・解毒され、腎臓でろ過・排出されます。肝臓の機能が低下すると、有害物質は解毒されないまま腎臓へと送られてしまい、腎臓に負担がかかり、腎機能の低下を招いてしまいます。このように、肝臓と腎臓は密接に関係しているため、肝臓が悪いときには、肝臓の機能を整えるとともに、腎臓の機能もサポートしなくてはなりません。

ジヨッキには、肝機能だけではなく腎機能をサポートする生薬も含まれているため、肝臓・腎臓両方の対策を取ることができます。

 

ジヨッキは以下の全9種類の生薬から構成されています。

図6

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気を付けたい生活習慣

NASHの予防や改善には普段の生活習慣が大きく関わっています。
そこで、日常生活で気を付けておきたい点をいくつか挙げましたのでご覧ください。

1)食生活の乱れ

図7甘いもの脂肪分のとりすぎは肝臓に脂肪をためる原因となります。

特に、果糖は中性脂肪となって肝臓に蓄積されやすいといわれているため、果糖を多く含む清涼飲料水や果物のとりすぎには注意し、バランスの良い食事を心掛けましょう。

 

2)早食い・まとめ食い・間食

図8早食いをすると、脳が満腹を感じる前に食べすぎてしまい、肝臓に脂肪がたまる原因となります。

また、人の身体は食事を抜いた後に栄養をためやすくなっています。そんな状態でまとめ食いをすると脂肪の蓄積につながります。

間食も1回の量は少ないかもしれませんが、繰り返すことで脂質や糖質のとりすぎにつながります。

 

図9

3)過度のダイエット

脂肪は肝臓で作られ、全身に送られてエネルギーとして使われます。しかし、ダイエットなどで過度の食事制限を行うと、脂肪を運ぶのに必要なタンパク質が不足することになり、脂肪がそのまま肝臓にたまってしまいます。

 

4)運動不足

図10運動をしないと肝臓にある脂肪を消費することができず、どんどん脂肪がたまっていきます。

そのため運動、特にウオーキングのような有酸素運動を行うのが効果的だとされています。

 

疲れと不眠症

「今日こそ眠れるかな…」
「朝までぐっすり眠って、気持ちの良い朝を迎えたい…」

睡眠の悩みをもつ日本人は10人に1人。

図1

日中活動して疲れているにもかかわらず、眠りにつけなかったり、眠れてもすぐに目が覚めてしまったり…。疲れがとれないまま朝を迎える日が続くと非常につらいものです。

そこで今回は『疲れと不眠症』についてお話ししましょう。

不眠症とは

「不眠症」とは何らかの原因で十分な睡眠がとれず、日中倦怠感疲労感集中力の低下が起こり日常生活に悪影響を及ぼす状態です。必要な睡眠時間は人によって異なるため、眠っている時間が短くても日中元気に活動できていれば、不眠症ではありません。

不眠症は大きく4つのタイプに分けられ、それぞれ特徴と好発年齢は次のとおりです。

 

特徴

好発年齢

入眠障害

寝床に入ってもなかなか寝つけない

年齢による差はない

中途覚醒

夜中に何度も目が覚める

高齢者に多く、
年齢が上がるほど増加

早朝覚醒

起きる予定時刻より2時間以上早く目が覚め、
その後寝つけない

熟眠障害

睡眠時間は比較的とれているが、
ぐっすり眠った気がしない

年齢による差はない

不眠症の原因

このような不眠はどうして起こるのでしょうか?
まずは、不眠の原因を考えるにあたって大切な「睡眠の周期」と「体内時計」について説明しましょう。

睡眠の周期

睡眠には「レム睡眠」「ノンレム睡眠」があり、眠っている間はおよそ90分周期でレム睡眠とノンレム睡眠が繰り返されています。

図2

体内時計

人間の脳には1日の身体の活動や、休息のリズムを調節する「体内時計」があります。体内時計のサイクルは1日約25時間なので、放っておくと毎日1時間ずつずれて就寝時間も遅くなっていきます。このずれをリセットするために大切なのが朝日です。私たちは朝日を浴びると体内時計がリセットされ、約15時間後に眠くなる仕組みになっています。
このように太陽の光は、体内時計や、体内時計に基づく睡眠と密接に関係しているのです。

 それでは、ここから不眠の原因を紹介していきます。原因はいくか知られていますが、若年者と高齢者に分けて、それぞれ不眠のきっかけとなりやすいものを見ていきましょう。

若年者に多い不眠の原因

①精神的なストレス、不安、心配

図3仕事での緊張感が夜まで持続したり、悩み心配で神経が高ぶると寝つけなくなります。そして一度うまく寝つけないと「また眠れないかもしれない」と不安になり、ますます寝つけなくなってしまいます(不眠恐怖)。
またストレスなどがかかると、ノンレム睡眠が減りレム睡眠が増えてしまうため、睡眠の途中で目が覚めることも多くなります。

②夜更かし、生活リズムの乱れ

夜更かしを続けると、体内時計が乱れて夜遅くにならないと眠れなくなります。すると、朝起きられなくなったり、起きたとしてもやる気がでなかったりします。

高齢者に多い不眠の原因

①加齢に伴う自然現象

図4図5年をとると体内時計の周期が短くなるため、体内時計が前にずれて早朝に目が覚めやすくなります。さらに、成長に関わるノンレム睡眠が減り、浅い眠りであるレム睡眠が増えるため、中途覚醒も起こりやすくなります。

 

②心理的・身体的な要因

腰や背中の痛み、皮膚のかゆみ、前立腺肥大による夜間頻尿などで中途覚醒が起こることも多くなります。また、このような身体の不調を気にしすぎると、さらに不眠になります。

 

③昼夜のメリハリがなくなった

仕事や子育てから解放されると日中の活動量が減ったり光を浴びる機会が少なくなりがちなことから、1日の中で昼夜のメリハリがなくなって眠りの質が変わります。

その他

眠るためにも体力は必要で、虚弱体質の人や、神経が細い人が心身ともに疲れると眠れなくなってしまいます。そして、不眠が続くとさらに疲れがたまり、ますます眠れなくなる悪循環に陥ってしまうのです。

病院における不眠の薬物療法

病院では、睡眠の悩みに対する治療薬として、主に次の薬物が使われています。

治療薬

特徴

ベンゾジアゼピン受容体作動薬

脳全体の活動を鎮め、眠りをもたらす働きがあります。非常に多く使われています。

メラトニン受容体作動薬

体内時計に働きかけ、身体を夜の休息状態にする働きがあります。夜型の人や、睡眠時間のずれが治らない人によく使用されます。

オレキシン受容体拮抗薬

脳内にある覚醒のスイッチを切ることで眠りをもたらします。2014年から使われるようになった新しい薬です。

図6
このような薬は即効性があるため、のんだ直後にふらつきが起こることがあり、特に高齢者では転倒による骨折のリスクが高まるので注意が必要です。また、翌日の日中まで強い眠気が続くといった副作用で、仕事などの能率が落ちてしまうこともあります。

ホノミ漢方における不眠対策

ホノミ漢方には不眠対策のお薬として『コンレス錠』があります。

コンレス錠は次の生薬から構成され、睡眠を妨げる自律神経やホルモンの乱れを正すことで、現代人に多い虚弱体質の人が、心身ともに疲れているにもかかわらず眠れないものを体質から改善していきます。

 

適度の睡眠が得られるよう、神経の働きを調節してくれる

  酸棗仁(サンソウニン)

ホルモンの働きを正常にする

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  知母(チモ)、茯苓(ブクリョウ)

血行を良くし、鎮静の働きをする

  川(センキュウ)

胸苦しい症状を楽にする

  甘草(カンゾウ)

コンレス錠の詳しい内容はこちら

自分でできる不眠対策

1)適度な運動をする

図7昼間は積極的に活動して、太陽の光を浴びるようにします。活動することで適度な疲労感が得られる上に、日中(特に午前中)太陽の光を浴びることで、夕方以降に睡眠物質(メラトニン)が多く分泌されるので、眠りにつきやすくなります。

2)午後3時以降に昼寝をしない

午後3時以降の昼寝は夜の睡眠に悪影響を及ぼすといわれています。昼寝をする場合は、午後3時より早い時間に15~20分程度にします。

3)眠くなるまで寝室に行かない

眠れなかったらどうしようという不眠恐怖によって眠れない人は、「寝室は眠れず苦しい場所」というイメージにとらわれています。このイメージを払拭するためにも、眠くなってから寝室に行くようにします。また、20分以上眠れないときは一度寝室を離れ、眠気が訪れるまでリラックスして過ごしましょう。

4)夜型の人は、ひとまず起きて朝日を浴びる

夜遅い時間にならないと眠れない人は、眠くても早く起きて朝日を浴びましょう。体内時計を元に戻すことができます。このとき、毎日同じ時間に起きることが大切です。

女性の更年期障害

図1

40代半ば頃から、なんとなく体調がすぐれない、イライラすることが増えた、急にのぼせたり汗が出る、頭痛や肩こりが治らない…。
“もしかして更年期…?”と思いながら、このようなつらい症状を打ち明けられずに一人で悩んでいる女性はいませんか?
実は、更年期の不調は約80%の女性が経験するといわれているのです。
そこで今回は、多くの女性が経験する『更年期障害』についてお話しすることにしましょう。

更年期・更年期障害とは…?

更年期」とは、閉経の前後5年間くらいの期間を指します。多くの女性は、50歳くらいで閉経を迎えることから、だいたい45~55歳頃が更年期に当たると考えてよいでしょう。そして、この更年期に現れる心と身体のさまざまな不調が「更年期障害」です。
更年期の症状は下に示すように多種多様で、200種類以上にわたるといわれています。
よく知られているのぼせ発汗など、いわゆるホットフラッシュと呼ばれるこれらの症状は、日本人女性では現れない人も多く、一方でもの忘れ不眠など一見すると更年期とは結び付きにくい症状を訴える人も多くいます。

図2

※男性の更年期障害?

女性だけでなく、男性にも更年期障害があり、「LOH(ロウ)症候群」と呼ばれています。最大の要因は加齢による男性ホルモンの低下ですが、ストレスも関係するといわれています。40~60代の男性に起こりやすく、身体症状(筋力低下・骨粗しょう症)、精神症(記憶力低下・意欲の低下)、性機能症状(勃起障害・性欲の低下)が現れます。

更年期障害の要因と発症メカニズム

では、更年期には女性の身体の中でどのような変化が起こっているのでしょうか?

卵巣機能の低下

◆更年期には、卵巣の機能が低下し、卵巣から分泌される女性ホルモン(エストロゲン)の量が急激に減少し、ホルモンバランスの乱れが起こります。
◆これに反応して、エストロゲンの分泌を調節している脳の視床下部は、エストロゲンを分泌するよう卵巣を刺激します。ところが、機能が低下した卵巣はその刺激に反応できません。このような状態を繰り返すうちに、視床下部は混乱状態に…。
◆さらに視床下部は、身体のさまざまな機能を調節する自律神経の指令室でもあるため、この混乱が自律神経にも伝わり、自律神経のバランスも乱れてしまいます。その結果、心と身体にさまざまな症状が現れてしまうのです。

図3

周囲の環境や性格による影響

更年期は、子供の独立親の介護夫の定年退職など女性を取り巻く環境が大きく変化する時期でもあります。このような環境変化によるストレスも更年期の症状に関係しています。また、「完璧主義」「責任感が強い」「几帳面」「ものごとを真面目にとらえやすい」といった性格の人は、ストレスの影響を受けやすく、更年期の症状が出やすいといわれています。

病院での薬物療法

更年期障害に対する薬物療法は、ホルモン補充療法漢方薬向精神薬の主に3種類があります。

 

薬物療法 特徴(注意点)
 ホルモン補充療法  減少した女性ホルモン(エストロゲン)をホルモン剤によって補う方法です。エストロゲンの低下は更年期の症状を引き起こす大きな要因であるため、理にはかなっていますが、長期使用による乳がんリスクの上昇不正出血血栓が出来やすくなるといった注意が必要な場合もあります。
 漢方薬  「加味逍遙散」「桂枝茯苓丸」「当帰芍薬散」が婦人科の三大漢方薬としてよく使われます。その人の体質に合わせて処方されますが、体力がない人胃が弱い人には負担になることもあります。
 向精神薬 更年期による心の症状が強い時に、抗うつ薬・抗不安薬・睡眠薬などが用いられます。

また、薬物療法とは別に、心理療法カウンセリングが行われることもあります。

 

ホノミ漢方での対策

一方ホノミ漢方には、胃がお弱い方でも安心して服用でき、体力のある方から虚弱な方まで幅広くお使いいただける、更年期対策のお薬として『エッキ錠』があります。
エッキ錠は、血行やホルモンバランスの乱れを整えながら、更年期に起こるさまざまな症状を改善していくように働きます。

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 ◆エッキ錠の構成生薬

血行やホルモンバランスの乱れを整える

トウキ・センキュウ・シャクヤク・ジオウ

胃腸機能を高める

 ニンジン・カンゾウ

 

エッキ錠の詳しい内容はこちら

更年期以降を快適に過ごすためのポイント

図4

1)食事や運動を見直す

更年期以降は女性ホルモンの分泌低下にともない、肥満や骨粗しょう症、動脈硬化、脂質異常症などが起こりやすくなります。そのため、栄養バランスのとれた食事と適度な運動を心掛けましょう。

図5

2)ストレスをためないようにする

更年期障害によるストレスを和らげるために、自分に合ったストレス解消法を生活の中に取り入れることが大切です。音楽鑑賞やアロマテラピーなどで心身をリラックスさせたり、気の合う人と食事をすることで気分転換をはかりましょう。また、趣味や運動、学習など、これまでやりたくてもできなかったことに挑戦してみるのもよいでしょう。

図6

3)身体を温める

冷たい飲み物や冷房の効かせすぎ、締め付けるような衣服・下着は、冷えや血行不良を引き起こす原因になるため注意しましょう。入浴はシャワーだけで済ますのではなく、40℃くらいのぬるめのお湯に長くつかると、身体の表面だけでなく芯までしっかりと温めることができます。

蓄膿症と好酸球性副鼻腔炎

 

図1
粘っこ~い鼻水に鼻づまり、においが分からず頭も痛い…
もしかしてコレ、蓄膿症…?
蓄膿症とは、副鼻腔に膿がたまる病気のことで、かつては、慢性副鼻腔炎といえばほとんどがこの蓄膿症でした。
しかし最近では、蓄膿症とは異なる新しいタイプの慢性副鼻腔炎も増えてきているようです。
そこで今回は『蓄膿症と好酸球性副鼻腔炎』についてお話しすることにしましょう。

副鼻腔に起こる炎症

図2

副鼻腔とは、鼻の中(鼻腔)でつながっている小さな空洞で、頬、目と目の間、おでこの奥などに左右4つずつ、合計8つあります。

左図のように、それぞれ①前頭洞(ゼントウドウ)、②篩骨洞(シコツドウ)、③蝶形骨洞(チョウケイコツドウ)、④上顎洞(ジョウガクドウ)と呼びます。

何らかの原因で、この副鼻腔に炎症が起きたものを「副鼻腔炎」と呼び、これが3カ月以上続くと「慢性副鼻腔炎」と診断されます。

慢性副鼻腔炎のタイプ

これまでは慢性副鼻腔炎のうち、副鼻腔に膿がたまる「蓄膿症」がそのほとんどを占めていましたが、最近は蓄膿症とは異なる「好酸球性副鼻腔炎」という新たなタイプの慢性副鼻腔炎が増加しています。
好酸球というのは白血球の一種で、免疫を担当する細胞の一つです。好酸球性副鼻腔炎では、何らかの原因でこの好酸球が増加し、免疫の働きが過剰になって副鼻腔に炎症を起こしてしまいます。
そこで、蓄膿症と好酸球性副鼻腔炎では、それぞれどのような違いがあるのかまとめてみました。

   蓄膿症 好酸球性副鼻腔炎 
 タイプ  副鼻腔に膿がたまるタイプ  好酸球が増加するタイプ
 

好発部位

 図3
特に上顎洞に起こりやすい

 図4
篩骨洞に起こりやすい

 症状

・緑色や黄色のドロドロした膿のような鼻水
・頬骨の辺りに痛み
・進行すると鼻づまり、鼻水がひどくなる

・鼻茸(鼻ポリープ)ができやすい
・のりのような粘り気のある鼻水
・目の奥の痛み、頭痛、嗅覚障害など

 原因  細菌、ウイルスなどの感染 ・細菌、ウイルスなどの感染
・喘息の合併により発症
・鎮痛剤のアレルギー

 

蓄膿症と好酸球性副鼻腔炎の治療

 

図5

蓄膿症と好酸球性副鼻腔炎ではタイプが異なるため、病院での治療法も異なります。
主な治療法は「薬物療法」「局所療法」「手術」の3つです。

 

蓄膿症

薬物療法 主に、マクロライド系あるいはペニシリン系と呼ばれる抗菌薬を服用して、副鼻腔にたまった膿を取り除きます。
局所療法  鼻腔や副鼻腔にたまった膿や鼻水を洗浄したり、鼻から霧状にした抗菌薬を吸入して治療します。
手術  鼻腔から内視鏡や手術器具を入れて、膿や鼻茸を取り除き、副鼻腔をきれいにします。

 

好酸球性副鼻腔炎

手術   好酸球性副鼻腔炎ではまず初めに手術を行い、副鼻腔(篩骨洞)の壁を取り除いて局所療法を行いやすくします。
局所療法 抗菌薬では効果がないので、好酸球の働きを抑えるステロイド薬やロイコトリエン拮抗薬と呼ばれる薬を点鼻あるいは服用します。
薬物療法

 

ホノミ漢方における対策

一方、ホノミ漢方には、生薬の働きを活かして蓄膿症や好酸球性副鼻腔炎などの慢性副鼻腔炎の改善に使用できるお薬として「ホノミビスキン」があります。

ホノミビスキンは、鼻の中で起こる炎症やアレルギー反応を鎮めながら、副鼻腔にたまった膿を排出し、慢性副鼻腔炎で起こる鼻の不快な症状を改善してくれる働きがあります。

ホノミビスキン

ホノミビスキンの構成生薬

鼻腔・副鼻腔内にたまった膿汁を排泄する

 キキョウ・キジツ・シャクヤク

鼻に生じる不快な症状を改善する

 ケイガイ・ビャクシ・シンイ

蓄膿症などの改善を早め、回復を手助けする

 レンギョウ・ジュウヤク・ソウジ・センキュウ

 

ホノミビスキン の詳しい内容はこちら

日常生活における注意

日常生活の中では、蓄膿症や好酸球性副鼻腔炎の再発や悪化を防ぐために、次のようなことに注意しましょう。

 

1)風邪に注意する

図6

風邪をひくと鼻の状態が悪くなるため、副鼻腔炎が再発したり、悪化しやすくなります。
日頃から規則正しい生活、栄養のバランスを心掛け、風邪をひかないように気を付けましょう。

 

2)鼻水をためない

図7

鼻水の中には細菌や好酸球がたくさん含まれているので、鼻の中に鼻水がたまっていると副鼻腔炎の悪化につながります。
鼻をかむときには左右片方ずつ、また鼻がつまっているときは耳が痛くならない程度に軽くかみ、鼻水をためないようにしておきましょう。

 

3)温度と湿度に留意する

副鼻腔炎を予防するために最も適切な室温は20~25℃、湿度は50~60といわれています。室内では1年を通してこの温度と湿度を保つようにしましょう。

 

4)鼻を温めて血行を良くする

図8

副鼻腔炎で鼻づまりを起こしているときは、鼻の血流が悪くなっています。
温かい蒸しタオルを鼻に当てたり、ゆっくりとお風呂に入って温まると、鼻の血流が良くなって鼻づまりも解消されます。

 

糖尿病と付随するさまざまな病気

図1
厚生労働省の調査によると、現在日本の糖尿病患者数は約950万人で、その予備軍を含めると2000万人を超すといわれています。このような現状の中、最近では積極的に糖尿病の治療に取り組む人が増えています。しかし、長い間自覚症状がほとんどない疾患であるため、放置してしまう人が多いのもまた現実です。
糖尿病は、放っておくとさまざまな合併症のリスクが高まりますが、病気をよく理解し、治療を行うことで合併症を防ぐことが可能です。

そこで今回は、糖尿病により高血糖状態が続くと身体にどのような影響を及ぼすのか、また合併症を防ぐにはどのような対策を行うとよいのかお話ししましょう。

糖尿病とはどんな病気?

糖尿病とは、血液中にブドウ糖(血糖)の量が多い状態が慢性的に続く病気です。図2
食事をすると血糖値は上がりますが、健康な人ではすい臓から血糖値を下げるインスリンというホルモンが分泌され、血糖値は一定の範囲で調節されます。しかし、糖尿病ではこのインスリンの分泌が不足したり、分泌されてもうまく作用しなかったり(インスリン抵抗性)するため、慢性的に血糖値が高くなってしまいます。
そして、この糖尿病を治療せず放っておくと、血液中に異常に増えたブドウ糖により全身の血管壁が傷付けられたり、動脈硬化を引き起こしたりします。その結果、さまざまな合併症が起こってしまうのです。

このような特徴をもつ糖尿病ですが、血液検査の値によってさまざまな段階に分類され、駅に例えると「正常駅」「予備群駅」「糖尿病駅」「合併症駅」となります。合併症の初期までの各段階では血糖値をコントロールしておけば前の駅に戻ることができますが、気を抜くと再び次の駅に進んでしまうため注意が必要です。
なお、合併症が進行してしまうと元には戻れなくなります。このことから、その境界点は『ポイント・オブ・ノーリターン』と呼ばれています。

つまり、糖尿病と診断された直後から血糖値のコントロールを行うことや、合併症の初期症状に気付きその進行を食い止めることが大切なのです。

糖尿病の合併症とは?

では、血糖値をきちんとコントロールしておかないと具体的にどういった病気を併発してしまうのか、またそれらを早期発見するにはどのようなことに気を付けるとよいのか見ていきましょう。

身体の中には細い血管と太い血管があり、当然どちらも傷付けられることとなります。さらに、血糖値が高いと血管壁にコレステロールがたまりやすくなるため、太い血管では動脈硬化も進行していきます。
その結果、次のような合併症を引き起こしてしまうのです。

図4

この他にも、認知症やがんといった病気を起こすリスクが上がったり、免疫の働きが低下して、肺炎やインフルエンザなどの感染症を起こしやすくなるといわれています。 

糖尿病の三大合併症

神経障害網膜症腎症は糖尿病の三大合併症と呼ばれます。これは、神経、目、腎臓には細小血管が多く集まっており、特に障害を受けやすいためです。
これら三大合併症は糖尿病神経障害、糖尿病網膜症、糖尿病腎症の順番で、高血糖の状態が5年から15年くらい続くと現れてくるといわれています。しかし、いずれの疾患も糖尿病そのものを適切に管理することで、進行をかなり抑えることができるため、早期発見のポイントを正しく理解することが大切です。

1.糖尿病神経障害

図5神経障害は全身に張り巡らされている末梢の神経が壊れていく病気で、足裏や足指にしびれ、痛み、感覚麻痺などが起こってきます。進行すると手にも足と同じ症状が出たり、目の神経が障害され眼球が一方に寄る、顔面神経が障害され口がゆがむといった症状が現れることもあります。
なお、糖尿病神経障害の手足のしびれなどは、足から始まることが多く、手だけに症状が出ることはありません。また、左右対称に症状が出ることがほとんどです。
この神経障害を食い止めるには、血糖値を十分に下げることが大切ですが、お酒やたばこが症状を悪化させる原因になるのでやめましょう。

2.糖尿病網膜症

図6目の網膜の血管が障害される病気です。網膜は眼球の一番奥にあり、物を見るのに必要な神経が広がっているため、糖尿病網膜症が進行すると視力障害が起こってきます。
しかし、明らかな視力低下が起こるまで自覚症状としては気付かないため、早期発見には眼底検査を受ける必要があります。糖尿病と診断された段階で年に1回は眼科を受診するようにしましょう。

3.糖尿病腎症

図7腎臓にある細い血管が障害されることで、腎臓の働きが徐々に低下していく病気です。進行がかなり進み、腎臓の働きが失われると透析治療が必要となり、現在1年間で約1万7000人が糖尿病腎症で透析治療に至っています。
ところが糖尿病腎症は長期にわたり自覚症状はほとんどなく、かなり進行してから手や足、まぶたにむくみなどの症状が現れます。そのため、腎臓の機能を知るために必要な尿検査(尿たんぱく)・血液検査(血清クレアチニン)とともに、さらに早期の腎症の発見が可能となる微量アルブミン尿検査を定期的に受けることが大切です。なお、微量アルブミン尿が出た段階で治療をすれば、症状が良くなる可能性があるとされています。

現代医学における糖尿病の治療とは?

糖尿病の治療では、食事療法と運動療法が基本となりますが、それで十分効果が得られない場合には、次のような薬が使用されます。

剤形 主な作用による分類 分類名


インスリンの分泌を促す薬

・スルホニル尿素薬(SU薬)
・速効型インスリン分泌促進薬
・DDP-4阻害薬

インスリン抵抗性を改善する薬

・ビグアナイド薬
・チアゾリジン薬

糖の吸収や排泄を調節する薬

・α-グルコシダーゼ阻害薬
・SGLT2阻害薬

不足しているインスリンを補う薬

・インスリン製剤

インスリンの分泌を促す薬

・GLP-1受容体作動薬

ホノミ漢方における糖尿病の対策

シノミッテルカプセル

ホノミ漢方には糖尿病対策のお薬として『シノミッテルカプセル』があります。

シノミッテルカプセルは…
血糖降下作用のあるエゾノレンリソウ人参(ニンジン)

○糖尿病の口渇・多尿などの自覚症状を改善する葛根(カッコン)・瓜呂根(カロコン)

自律神経の亢進を鎮める黄連(オウレン)

ホルモン分泌を整える地黄(ジオウ)・茯苓(ブクリョウ)・五味子(ゴミシ)

○その他、当帰(トウキ)・麦門冬(バクモンドウ)・甘草(カンゾウ)

といった生薬から構成され、血糖値をコントロールしながら糖尿病の自覚症状や、血糖値が上がりやすい体質を改善してくれるお薬となっています。

生活習慣で気を付けること

1.運動をする

運動をすると次のような理由で血糖値が下がるといわれています。

   ○血液中の糖は筋肉を動かすためのエネルギーとして利用されるため、身体を動かすことで血糖値が下がります。

   ○肥満が解消されることでインスリンが働きやすい体質になり、血糖値が下がります。

 

身体の中で一番大きい筋肉が太ももの筋肉(大腿四頭筋)で、この筋肉を鍛えることで効率的に糖を消費することができます。大腿四頭筋はウオーキングで手軽に鍛えられるので、日々の生活で歩くことを意識するとよいでしょう。
なお、ウオーキングは1週間あたり150分以上を目標に行うとよいといわれています。しかし、時間がとれない人は、次のようにこまめに動くことも心掛けるとよいでしょう。 

   ○会社編
      ・エレベーターではなく階段を使う
      ・トイレは別の階に行く
      図8・遠くの店にランチに行く   など

   ○家庭編
      ・床掃除・お風呂掃除・庭仕事を行う
      ・洗車を行う
      ・子供と公園で遊ぶ      など

 

2.食事に気を付ける

◆食べすぎない

食べすぎると肥満を招き、インスリンの働きが悪くなります。1日に必要なエネルギー量(適正摂取エネルギー)を知り、それを一つの目安に、食べすぎないようにするとよいでしょう。

 ○1日の適正摂取エネルギー量(kcal/日)= 標準体重 × 身体活動量

   ・標準体重:身長(m)× 身長(m)× 22

   ・身体活動量:軽労働(デスクワーク中心の仕事・主婦)→ 25~30

              普通の労働(立ち仕事が多い職業)→ 30~35

          重労働(力仕事が多い職業)→ 35以上

 

例えば、身長170cmでデスクワーク中心の人は…

    ・標準体重:1.7(m)× 1.7(m)× 22 = 63.5kg

    ・身体活動量:25~30

1日の適正摂取エネルギー量:63.5kg × 25(~30)= 1590(~1910)kcal/日となります。 

◆野菜(食物繊維)を積極的に食べる

図9食事の初めに野菜をたくさん食べることで、野菜に含まれる食物繊維が糖の吸収を遅らせるので、食後の血糖値の急上昇を防ぐことができます。さらに、満腹感が得られ総エネルギー量を減らすことにもつながります。
また、きのこ海藻しらたきこんにゃくなども、食物繊維を多く含むため積極的にとるとよいでしょう。

尿もれ

図1
笑う、咳をする、立ち上がる。お腹に力が入ったときに「あっ…」と思わずもれてしまった…。

急にトイレに行きたくなり、途中で我慢できずにもれてしまった…。こんな、いや~な経験はありませんか?

尿もれで悩む女性は多く、40歳以上の女性の3人に1人が経験しているといわれています。

そこで今回は、多くの女性を悩ます『尿もれ』についてお話しすることにしましょう。

排尿のしくみ

まずは、私たちの身体がどのようなしくみで排尿を行っているのかを見ていきましょう。

腎臓で生成された尿は「膀胱」でいったん蓄えられ、ある程度たまってから「尿道」を通って体外へ排出されます。尿をためておく膀胱と、尿を排出する通路となる尿道は、下図のように「骨盤底筋」というハンモック状の筋肉によって下から支えられています。

通常、尿道はこの骨盤底筋によってしっかりと支えられており、また尿道括約筋によってきちんと締められているため、尿がもれてしまうことはありません。

膀胱に尿がたまると脳から指令が送られて、膀胱が収縮し、また尿道を締めている尿道括約筋が緩むことで、排尿することができるのです。

図2

 

尿もれの種類

図3
今回お話しする「尿もれ」とは、このような尿の排出が思いどおりにいかず、無意識の内に尿がもれてしまう状態のことをいいます(「尿失禁」ともいいます)。尿もれがあると、それが気になって外出もままならなくなるなど、日常生活に支障を来してしまいます。

この尿もれには「腹圧性尿失禁」と「切迫性尿失禁」の2つの種類があり、それぞれ次のような特徴があります。

 

   腹圧性尿失禁  切迫性尿失禁
特徴  お腹に力が入り、「腹圧」が高まったときに起こる尿もれ  急に尿意を催し、排尿を我慢できずに起こる尿もれ
中年女性の尿もれで最も多いタイプで、全体の約5割を占める 高齢者に多い尿もれで、全体の約2割を占める
  (残り約3割は、この両者を併せ持つ「混合性尿失禁」)
 尿もれ

の例

・咳やくしゃみをしたとき

・笑ったとき

・スポーツをしているとき

・重い物を持ち上げたとき

・急に立ち上がったとき

・歩き始めるとき   などにもれる

・トイレに行く途中でもれる

・下着を下ろす間にもれる

・冷たい水を触ったり、冷蔵庫を開ける

などの寒冷刺激で、強い尿意を感じる

 原因  妊娠や出産、肥満、加齢などで骨盤底筋が緩み、尿道がぐらつくことで尿がもれる  過活動膀胱などで膀胱と脳との間の伝達がうまくいかず、膀胱が勝手に収縮して尿もれを起こす

 ※ 過活動膀胱は脳や脊髄の障害、前立腺肥大症、膀胱炎、加齢などによって起こります。

尿もれの治療法

尿もれに対して病院で行われる治療法には、次のように「行動療法」「薬物療法」「手術療法」があります。

腹圧性尿失禁

 行動療法  弱くなった骨盤底筋を鍛えて、尿道を締める機能を強化する「骨盤底筋訓練」を行います
 薬物療法  尿道を締める尿道括約筋の収縮を強める作用のあるお薬を服用します
 手術療法  尿道をメッシュ状のテープでつり上げて、尿もれを防ぎます

 
切迫性尿失禁

 行動療法

・生活指導:日常生活の中で、頻尿や尿失禁につながる要素を排除します

・膀胱訓練:尿意を感じても我慢して、膀胱にためられる尿量を増やします

 薬物療法  膀胱が収縮する働きを抑えるお薬を服用します

 

ホノミ漢方における対策

尿もれの症状はさまざまな原因で起こりますので、その人の原因に応じた対策を考えることが大切です。

ホノマリア錠
ホノマリア顆粒(分包)
例えば、膀胱炎などで膀胱が刺激されることによって、切迫性尿失禁を起こすような場合には、膀胱炎などによる頻尿の症状を改善するお薬として、

ホノマリア錠」

ホノマリア顆粒(分包)があります。

 

 

パナパール
また、尿もれの症状は40歳以上の女性に多く、加齢に伴って起こりやすくなります。さらに、寒冷刺激などで身体を冷やすと、尿意を催して尿もれを起こす原因となります。

このような場合には、滋養強壮の働きで年齢とともに衰える身体の新陳代謝機能を高め、また下腹部の血行を良くして身体を温める働きのあるお薬として、

パナパール錠

パナパールパナパール錠があります。

 

尿もれは、この他にもさまざまな原因で起こってくるため、当社ではその原因に対応したお薬をご用意しています。詳しくはホノミ漢方のお薬をお取り扱いいただいている薬局・薬店様でご相談ください。

 

日常生活における尿もれ対策

また日常生活の中では、頻尿や尿もれにつながる要素を取り除くために、次のようなことに注意しましょう。

図4
1)肥満を改善しましょう

肥満のある人は普段から骨盤底筋にかかる負担が大きいため、骨盤底筋が緩みやすくなります。腹圧性尿失禁の原因となる骨盤底筋の緩みを抑えるために、肥満のある人は改善するようにしましょう。

図5
2)便秘を改善しましょう

また、慢性の便秘がある人は排便時にトイレでいきむことが多く、骨盤底筋が緩みやすくなるので、便秘も改善するようにしましょう。

3)水分をとりすぎないようにしましょう

水分をとりすぎていると頻尿や尿もれにつながりやすいので、水分のとり方に注意しましょう。

4)カフェインやアルコールを控えましょう。

カフェインやアルコールには利尿作用があるので、頻尿の原因になります。カフェインを多く含むコーヒーや緑茶、さらにお酒の飲みすぎには注意しましょう。

図6

5)身体を冷やさないようにしましょう

身体を冷やすとトイレが近くなり尿もれにつながるので、身体(特に下腹部)を冷やさないように工夫しましょう。

 

めまい・耳鳴り

図1
目の前がぐるぐる回ったり、身体がふわふわするめまい。「キーン」「ザー」と仕事中や寝る時などに聞こえる耳鳴り…。これらの不快な症状は、長く続くと日常生活にも支障をきたしてしまいます。

しかし、めまいや耳鳴りは外から症状が分かりにくいため、周りの人に理解してもらえず、我慢したりつらい思いをしている人も多いのではないでしょうか…?

そこで今回は、『めまい・耳鳴り』が起こる仕組みや、関係する病気などについて詳しくお話することにしましょう。

めまい・耳鳴りはどうして起こる?

◆めまい

めまいとは、自分や周囲が本当は動いていないのに、ぐるぐる、ふわふわと動いているように感じる異常な感覚のことです。

 

≪めまいの仕組み≫

私たちは、全身の関節・筋肉が感じ取る情報を、で調整することで身体の平衡(バランス)を保っています。しかし、目や耳、関節や筋肉から情報が伝わらない、脳の異常で情報を整理・統合できないなど、このバランスを保つ仕組みが障害されるとめまいが起こります。

図2

 

 ≪めまいのタイプと原因≫

めまいには大きく分けて、ぐるぐる回るめまい・ふわふわするめまい・クラッとするめまいの3つのタイプがあります。これらのめまいが起こってくる原因として、次のようなものが挙げられます。

めまいの原因

    ●耳の病気   ●過労・睡眠不足   ●自律神経の乱れ
    ●脳の病気   ●精神的ストレス   ●更年期障害
    ●薬の影響   ●高血圧・一時的な低血圧(立ちくらみ)   など

 一般的に、ぐるぐる回るめまいは耳の病気、ふわふわするめまいは過労やストレスによる心身の不調で起こりやすいといわれています。クラッとするめまいで多いのは立ちくらみ(一時的な低血圧)です。ただし、めまいにはさまざまな原因が考えられるため、めまいのタイプだけで正確に原因を特定できるわけではありません。

 

◆耳鳴り

耳鳴りとは、周りでは音がしていないのに耳の中で不快な音が聞こえる現象のことです。「耳鳴り」とひと口にいっても聞こえる音はさまざまで、「キーン」という高い音、「ザ―」「ゴー」という低い音、両者が混ざったものもあります。

 

≪耳鳴りの仕組み≫

耳鳴りが起こる仕組みはまだよく分かっていません。ただ、耳鳴りがある人の9割以上難聴を伴っていることから、耳鳴りの発生には難聴が関係していると考えられています。 現在考えられている耳鳴りの発生メカニズムは次のようなものです。

図3
耳鳴りの発生メカニズム

①難聴により、耳に入る音の情報が減少する

②脳に音の情報が十分に伝わらなくなる

③脳内の音を感じる細胞が異常興奮して、音がしていると錯覚する

④耳鳴りが起きる

 

≪耳鳴りの原因≫

耳鳴りには、難聴のほかにも、次のようにさまざまな原因が考えられます。また、耳鳴りによるストレスや不安があると、更に耳鳴りを強く意識してしまうという悪循環が起こってしまいます。

耳鳴りの原因

    ●耳の病気    ●過労やストレス  ●薬の影響
    ●脳の病気    ●高血圧            など

 

めまいと耳鳴りが両方現われることも…

耳の病気がある場合、「めまい」と「耳鳴り」や「難聴」などの聴覚の異常が両方現われることがあります。これには、耳の奥(内耳)にある三半規管バランスを保つ働きに関わる部位)蝸牛(かぎゅう:を聞く働きに関わる部位)が関係しています。三半規管に何らかの障害があるとめまいが起こり、蝸牛に障害があると聴覚に異常が生じます。この三半規管と蝸牛は隣り合わせの位置にあり、どちらかが障害を受けると、もう一方がその影響を受けやすいため、めまいと耳鳴りは両方現われることが多いのです。図4

このように、めまいと耳鳴りの症状が両方現れる代表的な耳の病気としては、メニエール病突発性難聴があります。ぐるぐる回るめまいと耳鳴り・難聴が共通する症状ですが、それぞれ下記のような特徴があります。

 

   メニエール病  突発性難聴
 原因  内耳の水ぶくれ
(ストレスが大きく関わる)
 内耳の「ウイルス感染」や「血流障害」
 めまい  繰り返す  1回だけのことが多い
 耳鳴り  “ブーン”という低い音  “キーン”という高い音
 難聴  耳が詰まった感じ
 最初は低い音が聞こえづらい
 なんとなく聞こえづらいという程度のものや全く聞こえなくなることもある

 

病院での治療(現代医学での治療法)

このようなめまいや耳鳴りに対して、病院では下記のような治療が行われます。しかし、めまいや耳鳴りは原因がはっきりしないことも多く、薬でその症状を和らげる対症療法のみになってしまうことが多いのです。

◆めまい

・薬物療法:抗めまい薬、末梢循環改善薬、ステロイド薬、抗不安薬、制吐薬など

・メニエール病では、薬物療法で症状が改善しない場合、手術が検討されることもあります。

◆耳鳴り

・薬物療法:ビタミン剤、末梢循環改善薬、抗不安薬、睡眠導入剤など

・音響療法(耳鳴りに慣れることを目的とした治療)や心理療法(不安を和らげて耳鳴りによる苦痛を 軽くする治療)

・耳なりの原因となる病気(メニエール病、突発性難聴、中耳炎など)が明らかな場合は、その病気に対応した治療が行われます。

ホノミ漢方では…

漢方では、胃の弱い人は胃の中に余分な水分を溜めやすく(胃内停水という)、この水分が原因となってめまい耳鳴りが起こってくることが多いと考えられています。病院の治療でもめまいや耳鳴りがなかなか治らないという場合には、漢方治療を取り入れるのも一法です。

ホノミ漢方には、胃弱者が起こしやすいさまざまな症状を改善するお薬として『気上錠』があります。気上錠には胃の中の余分な水分を排出する働きがある茯苓・桂皮・白朮・甘草、胃(腸)機能の乱れを整える人参・黄柏・黄連・山梔子が含まれており、胃の弱い人のめまい・耳鳴りなどに対して効果的にお使いいただけるお薬です。

気上錠

 

 

 

また、めまいや耳鳴りはこの他にもさまざまな原因で起こってくるため、当社ではその原因に対応したお薬をご用意しています。詳しくはホノミ漢方のお薬をお取り扱いいただいている薬局・薬店様でご相談下さい。

生活習慣で気を付けること

1)疲労やストレスを溜めない図6図5

 めまいや耳鳴りは、疲労や睡眠不足、ストレスによって悪化するので、休息をとって過労を防いだり、趣味やショッピングなどで気分転換して、ストレスを軽減するようにしましょう。

2)血行を改善する
図7

耳の中の血液循環が悪いと耳の機能が低下し、めまいが起きやすくなるので、運動や半身浴などで全身の血液循環を良くすることが大切です。また、喫煙は血行を悪くするので、喫煙者は禁煙するようにしましょう。

3)ビタミンB12を摂取する
図8

ビタミンB12には末梢神経の代謝を改善する作用があり、耳鳴りやめまいの治療薬としても使われています。ビタミンB12は、貝類(あさり、しじみ、かきなど)青背の魚(いわし、さんま、かつおなど)レバーなどに多く含まれていますので食事に積極的にとり入れましょう。

4)耳鳴りを意識せずにいられる環境づくりを
図9

意識が耳鳴りに集中してしまうと、気になってストレスが溜まり、更に耳鳴りが気になるという悪循環に陥りがちです。熱中できる趣味を持つなど、日常生活の中で少しずつ意識から耳鳴りを離す工夫が大切です。

 

咳・痰

咳や痰はさまざまな病気に伴って起こり、特に咳は医療機関を受診する理由のうち最も頻度が高い症状だといわれています。咳や痰が頻繁に出ると、周囲に気を遣ったり仕事や家事に集中できないだけでなく、非常に疲れてしまうものです。そのため、何とかこのつらい症状を鎮めたい…と悩んだ経験のある方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、多くの人を悩ませるこの『咳・痰』について、その役割や、治療方法などをお話ししましょう。

咳や痰の働きとは?

まず初めに、咳と痰の役割と、それぞれが起こる仕組みについて見ていきます。

気道(鼻から肺までの空気の通り道)の中に侵入してきた異物を空気の力で取り除こうとする反応です

咳の起こり方咳の起こり方図

異物が気道に入り込むと、喉の奥や気管、気管支などに存在する咳受容体(咳を出すスイッチ)がそれを察知します。

咳受容体が察知した刺激は脳に伝えられます。

脳から、呼吸を行う筋肉(肋間筋や横隔膜など)に指令が送られて、咳が起こります。

不要な異物を気管支から分泌される粘液でからめ取り、異物が体内へ侵入するのを防ごうとするものです。

痰の出され方

気管支の内側には「線毛(せんもう)」がブラシのように生えていて、水中で揺れる水草のように1分間に1500回ものペースで運動しています。気管支から分泌される粘液は普段、この線毛の動きにより自然に口のほうへ運ばれ、排出されています。

しかし、異物が侵入すると…

image006気管支から粘液がたくさん分泌され、異物をからめ取ります。

からめ取られた異物は、線毛の働きで体外へ運び出されようとします。
しかし、痰があまりにも多いと咳受容体が刺激され、咳の力で体外へ排出されます。

このように、咳・痰は体内に異物が侵入するのを防ぎ、体を守るための大切な役割を担っています。

咳・痰が及ぼす弊害

咳や痰は異物から体を守る働きを持ちますが、体にとって良いことばかりなのでしょうか…。咳・痰が続くと私たちの体に次のような弊害があります。

★体力の消耗

咳が出るときの息の流れは時速140km以上で、1回の咳で約2kcal消費するといわれています。

そのため1分間に1回の咳が8時間続くと…

体力の消耗

★自然治癒力の低下

また、夜中に咳・痰が出ると睡眠が妨げられ、自然治癒力が低下し余計に病気が治りにくくなる悪循環に陥ります。

 

★他の病気の引き金になる

さらに、咳に伴い頭痛」「不整脈」「尿失禁が起こることがあります。また、高齢者では激しい咳をすることで骨粗鬆症などで弱くなった肋骨が折れる可能性があります。

咳痰イラスト1このように、咳や痰が長く続けば、体力を消耗し病気を長引かせるだけでなく、他の病気の引き金になることもあるのです。

咳・痰はそれぞれ体を守るために必要な反応ではありますが、慢性的に続くと生活の質の低下に繋がるため、鎮める対策が必要です。

現代医学での治療

咳痰イラスト2鎮咳薬は、咳受容体から脳に伝わる神経を鈍らせたり、喘息などで気管支が狭くなって咳が出る場合は、気管支を拡げることで咳を鎮めます。また去痰薬は、痰の粘性を低下させたり、粘液の分泌を増やし、痰を出しやすくします。
このような現代医学での治療は、一時的に咳や痰の症状を和らげることを目的としています。そのため、咳や痰が慢性的に続く気管支喘息やその前段階と言われる咳喘息などでは、病院の治療を続けて行っても、咳・痰を根本的に改善できるわけではないのです。

 

咳・痰の治療によく使われる漢方薬

咳を起こしやすい体質を改善するには、漢方薬が有効です。咳・痰には「小青竜湯」「麻杏甘石湯」といった漢方薬がよく使用されますが、これらのお薬には、麻黄という生薬が含まれています。麻黄は交感神経を興奮させ、気管支を拡げることで咳を鎮めてくれるのですが、その副作用により以下のような人には負担となります。

咳痰イラスト3

現代人は胃弱者や虚弱者が多く、さらに高齢者では高血圧の人や心臓の働きが弱くなっている人が多いため、麻黄を含む漢方薬の安易な服用には注意が必要です。

ホノミ漢方では

ホノミ漢方には、麻黄を含まず、幅広い年代の現代人が安心して使えるお薬として「ヒューゲン錠deux・ヒューゲン顆粒deux」があります。

ヒューゲン錠deux・ヒューゲン顆粒deuxは咳や痰を素早く鎮め、また咳・痰を起こしやすい体質を改善してくれる働きもあるお薬なのです。

 

ヒューゲン錠deux・ヒューゲン顆粒deux の構成成分

の症状を鎮める

(キョウニン・ゴミシ・サイシン・シャゼンシ・ノスカピン)

ゴミシなどの鎮咳効果を助ける

(ショウキョウ・ハンゲ)

を取り除く

(カンゾウ・シャゼンシ)

咳・痰の原因となるアレルギー反応の抑制

(ソヨウ、カンゾウ、d-クロルフェニラミンマレイン酸塩)

 

 

 

 

生活習慣で気をつけること

咳痰イラスト41)胃を大切にしましょう

漢方の陰陽五行説という考え方では、咳・痰といった呼吸器系の疾患は胃の働きが悪いと治りにくいといわれています。そのため、胃への負担を減らす対策が必要です。

★ゆっくりよく噛んでから飲み込む

早食いは胃の調子を崩す原因となります。食べ物は30回以上噛みながら、ゆっくり食事をとることが大切です。

★食べる量は腹八分目にする

食べすぎると胃が膨らみ横隔膜を押し上げるため、気管や気管支、肺の働きを悪くしてしまいます。

★胃を冷やさない

喉が乾燥すると痰が出にくくなるため、適度な水分をとる必要があります。しかし、冷たい清涼飲料水などをたくさんとると、胃が冷えて働きが悪くなります。

食事に気をつけましょう2)食事に気を付けましょう

★刺激物をとりすぎない

味の濃いものや刺激物は、痰を増やすといわれています。

★バランスの良い食事を心掛ける

動物性たんぱく質や、脂質が多い欧米型の食事への偏りは、咳を起こしやすいアレルギー体質の一因となることが知られています。主食・主菜・副菜をバランスよくとることが大切です。

咳痰イラスト63)呼吸器への刺激を減らしましょう

たばこの煙に含まれる有害物質や、大気中の汚れた空気が刺激となって痰が過剰につくられ、咳が誘発されることが知られています。そのため、禁煙したり、マスクを活用することが大切です。